COLUMN コラム

【アレンジがすごい!】韓国だからこそ実現できた日本原作の韓流ドラマ6作

公開日 2019/07/26 13:52

変更日 2024/06/20 18:04

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日本原作の韓流ドラマは「これが日本原作!?」と原型をとどめない作品がある一方、韓国のお国柄を反映し、日本人の意表をついた秀作も揃う。そんな韓国だからこそ実現できた、アレンジの効いた韓流ドラマをセレクト。

プレジデント(2011)

緊迫の大統領選を描く日本未映像化の重厚な政治ドラマ

(あらすじ)
韓国大統領選を控え、未来党のチャン・イルジュンが立候補を表明。その直後、妻ソヒの実家である大財閥テイルグループから、イルジュンへの不正献金疑惑が報道される。いっぽう、ガス爆発事故で母を失ったばかりの若手ドキュメンタリー監督ユ・ミンギは、イルジュンの選挙戦に密着する仕事を依頼されるが、イルジュンこそミンギの父親であることを明かされる。大統領候補の隠し子と知り、母の事故死にも疑問を抱いたミンギは、イルジュンの正体を暴くため仕事の依頼を引き受ける。大統領選の推移を見守りながら、イルジュンの野心と政界に蠢く裏切りや陰謀を目の当たりにすることになる。

原作『イーグル』

原作は、かわぐちかいじの政治漫画『イーグル』。アメリカ大統領選が舞台で、初の日系人大統領候補となったケネス・ヤマオカと、彼を取材することになった新聞記者・城鷹志の出会いと、大統領選における各陣営の駆け引きをリアルに描くポリティカル・ヒューマンドラマ。日本での映像化はないが、アメリカと同じ大統領制をとる韓国ではドラマ化が実現。放送当時、韓国は李明博政権にあったが、2年後には初の女性大統領・朴槿恵が誕生。その朴槿恵がスキャンダルで罷免され、李明博も収賄容疑で2018年に起訴されるなど、韓国政界は常にドラマチック。元国会議員補佐官出身のチョン・ヒョンミンが脚本に加わっており、そんな韓国の政界のドロドロがリアルに描かれる。大統領とその隠し子の出会いと、2人が強大な陰謀に立ち向かっていくという構図は原作どおり。
 『太祖王建』、『海神』、『大祚榮-テジョヨン-』など、数々の名作時代劇で主演を務め、時代劇の帝王と呼ばれたチェ・スジョンが久々の現代劇に出演。しかも実生活でも妻であるハ・ヒラが妻役となる初の夫婦共演。その他のキャストも重厚な演技の名バイプレイヤーが揃えられている。また、若手として、突然大統領候補の隠し子であることを知らされるミンギ役にロックバンドTRAXのジェイ、大統領候補夫妻の実子役にSUPER JUNIORのソンミンが扮するなど、物語以外にも見どころ満載のドラマとなった。

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