【ヒューマンドラマ時代へ】愛の不時着までの韓国ドラマの歴史と最近のヒット傾向に迫る

イケメン俳優主演のラブコメ・恋愛ドラマ全盛期（2016年〜2017年頃）

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2016年〜2017年頃、イケメン韓国俳優主演のラブコメ・恋愛ドラマが全盛期を迎える。

ラブコメの帝王パク・ソジュン主演「サム、マイウェイ～恋の一発逆転！～」や、ソ・イングク主演のラブコメディ「ショッピング王ルイ」、パク・ヒョンシク主演の「力の強い女 ト・ボンスン」など、御曹司や記憶喪失という韓国ドラマ定番の王道ラブコメに、今風の新たな視点を加えたラブコメディが大ヒット。
笑えて胸キュンして泣けて、更にファンタジックな能力など新しい要素がプラスされている作品が多くなった。

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また、2013年に「星から来たあなた」が一大ブームを巻き起こした事に始まり、「トッケビ」や「青い海の伝説」など、宇宙人、吸血鬼、神、ロボット、はたまた漫画の中の人物などといった人間×人間以外の恋愛ドラマが数多く制作され、人気を博した。

人気若手俳優パク・ボゴム主演「雲が描いた月明かり」や、時代劇のカリスマイ・ジュンギ主演「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」、パク・ソジュン、パク・ヒョンシク 、BTSのVまでイケメンが勢揃いした「花郎(ファラン)」といった麗しいイケメンが主演のロマンス時代劇も次々大ヒットし、新しい時代劇の形がこの時期に築き上げられた。

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新時代の時代劇を築いた「麗〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」（写真左）と「雲が描いた月明かり」（写真右）

アジア中で大ヒットした「太陽の末裔Love Under The Sun」や「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」など恋愛ドラマが一斉を風靡し、日本でもまた新たな若い層の韓流ファンを増やした。
この頃から今の韓流ブームに続いていく兆しは既に起こっていたように思う。

「愛の不時着」ヒット以前から韓国ドラマはクオリティが爆上がりしていた

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アジア中で大ヒットした「太陽の末裔　Love Under The Sun」

今回の新韓流ブームの特徴は、”韓流に全く興味がなかった層”を虜にしている点ではないかと思う。往年の韓流ドラマファンの中には、やっとこの時代がきたか・・！と思っている方も多いのではないだろうか。なぜならここ数年で韓国ドラマはクオリティが爆上がりしているからだ。

近年韓国ドラマは欧米などの海外からも”Kdrama”として注目されているコンテンツであり、映像のクオリティから脚本の秀逸さ、演出の巧みさ、サウンドトラックとは思えない程豪華なOST（オリジナルサウンドトラック）など、ドラマのクオリティは数年前から爆上がりし、目を見張るものがあった。
その中心となったのが、韓国一の作家と言われるキム・ウンスク作家×イ・ウンボク監督が手掛けてきた「トッケビ」や「太陽の末裔」、「ミスター・サンシャイン」といった作品である。

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tVN「トッケビ」のワンシーン

圧倒的なドラマの世界観を築いている背景には、もちろん骨太脚本や卓越した俳優の演技力、OSTもあるが、映画のような圧倒的映像美が挙げられる。その圧倒的映像美を担っているのがアジアを代表するドラマ制作会社スタジオドラゴンである。スタジオドラゴンは、グローバルヒットドラマを作り出し、韓流をリードする”キラーコンテンツ”を多数制作してきた。

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世界的大ヒットとなった「愛の不時着」

今世界で大ヒットしている「愛の不時着」もスタジオドラゴン製作であり、”スタジオドラゴン作品であれば、ヒットも当然”という声もある。そんな最強のスタジオドラゴンとNetflixが手を組み、海外のドラマと並べても負けない程のクオリティの高いドラマが続々誕生しているのだ。

「愛の不時着」は、これまで普遍的に韓国で愛されてきたステレオタイプの”純愛”に、北朝鮮、自立した女性像などという新たな観点をプラスし、韓国の高い技術を駆使して作り上げられた、これまで長年にわたって積み上げてきた韓国ドラマの集大成のような作品なのである。