【連載】韓流&K-POPスター取材裏話第７回　ヒョンビンの過去を深掘り！③初主演映画のPRで初来日

0 6年11月、ついに『百万長者の初恋』のPRのため初来日。成田空港2500人のファンが終結したこともありスポーツ新聞でも大きく取り上げられました。新宿のホテル、パークハイアット東京で行われた記者会見、黒のスーツで現れたヒョンビンは、当時、ドラマ『雪の女王』のロケの最中とあって、役作りのため髭ありの男っぽいルックスで登場。
　
ソウルでの会見に比べ、外見は髭のおかげでタフに見えたけど、緊張でガチガチ。事務所のスタッフに「笑って！」と指示を飛ばされ、顔を引きつらせて「コンニチワ、ハジメマシテ、ヒョンビンデス」と日本語で挨拶したのですが緊張のためか声はか弱く、抑揚もなく…。その後の質疑応答では、緊張しつつも誠意を見せたいと言う意識の現れか、ひとつひとつの質問に生真面目に答えるため答えが長い長い。写真撮影では、同時に数人のカメラマンに「目線をください」と言われどこを見るべきか戸惑う姿もあまりにも不慣れで人気俳優とは思えなかったほどでした。

BUSAN, SOUTH KOREA – OCTOBER 09: Actor Hyun Bin of ‘I am Happy’ attends the press conference of the closing film during the 13th Pusan International Film Festival at Cinematheque Busan on October 9, 2008 in Busan, South Korea. The biggest film festival in Asia showcases 315 films from 60 countries. (Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images)

その後、テアトルタイムズスクエアで行われたプレミア上映会の舞台挨拶では、せりからスポットライトを浴びて登場するという大掛かりな演出。ヒョンビンは黒のスーツに赤のポケットチーフと言う格好でダンディに出てきた途端、ファンの大歓声に目を潤ませていました。
　
ここでは相手がファンということでリラックスした様子で「今回の役は財閥三世ですが、どうですか財閥見えますか？」と問いかけたり、「気に入っているシーンは相手役とバイク乗る場面です。この中の何人かは映画を観たあと、そのシーンを真似されるんじゃないでしょうか」と、ユーモアを交えたトークを展開し、彼本来の自然体の姿を披露。最後は、「ファンの皆さんの顔を見たいので照明をつけてください」とお願いし、ファンへの感謝の言葉で締めくくりました。

その日は日本の宣伝スタッフが驚いたほど、ホテル近辺であっという間夕食を食べ終え、パークハイアット東京のエグゼクティブスイートに戻って就寝という修学旅行の優等生のような行動ぶりだったとか。