公開日 2021/04/28 14:28
変更日 2024/08/14 15:49
Hand with Award of Oscar ceremony
韓国女優として初めてアカデミー賞に輝いたユン・ヨジョン。ウイットにとんだ受賞スピーチも注目を集めました。そんなチャーミングで率直な名言を集めました。
助演女優賞のプレゼンテーターはブラッドピットでした。
「ブラッド・ピットさん、やっとお会いできて嬉しいです。私たちが撮影している間、どこにいたのかしら。ご存じの通り、私は韓国出身です。名前はユン・ヨジョンだけど、間違えて“ユヨン”とか“ユンジョン”と呼ぶ人がいます。でも、今夜はなんと呼んでいただいても許します(笑)。
いつもは世界の反対側にいてテレビでこの賞を見ていました。私にとっては現実のイベントというよりテレビ番組だったんです。ここにいるなんてとても信じられません。ちょっと落ち着きますね(笑)。
アカデミーに、そして私に投票してくださった方々に感謝します。そして素晴らしい『ミナリ』の家族たち。スティーブン(・ユァン)、(リー・)アイザック(・チョン)、(ハン・)イェリ、ノエル(・ケイト・チョー)、アラン(・キム)、私たちは撮影を通して家族になりましたね。とりわけリー・アイザック・チョン監督。彼のおかげで私は今日、ここにいます。私たちのキャプテンであり監督でした。心から感謝しています。
私は優劣を決めるのは好きではありません。私がグレン・クローズに勝てるわけがない。何度も彼女の演技を拝見してきました。ノミニーである5人全員が、それぞれの作品の勝者です。みんな違う役を演じたのですから、これを競争にするのはふさわしくないでしょう。私は少し運が良かっただけです。もしかしたら、韓国俳優に対するアメリカのおもてなしかも(笑)。
ふたりの息子に感謝します。そう、私を仕事に駆り立ててくれた。(笑)。これが、ママが一生懸命働いた成果よ。そしてこの賞を、私が初めて出演した映画の監督であるキム・ギヨンにも捧げます。素晴らしい才能を持った監督でした。生きていたらきっと誇らしく思ってくれたはずです。本当にありがとうございました。皆さんのおかげです」
*ブラピは『ミナリ』のプロデューサー。にもかかわらず現場に姿を見せなかったことをチクリと皮肉った。また、名前をヨジョン・ユンと読み上げたことをやんわり訂正。ユーモアと謙虚さと賞に対する自らの考えを込めたスピーチは高く評価されました。