韓国ドラマ『蒼のピアニスト』で競演、チュ･ジフンVSチ･チャンウクを比べてみました！（パート2）

かたや、チ・チャンウクはこれまでの好青年イメージから一転、2012年『蒼のピアニスト』で義理の兄への復讐心をたぎらせる弟役で迫真の演技を見せました。

翌年の『奇皇后〜ふたつの愛 涙の誓い〜』では、低い身分から元の皇后まで上り詰めた実在する奇皇后の生涯を描く作品で、チャンウクは運命に翻弄されながらも愛を貫いた元の皇帝を演じ、時代劇初出演とは思えない存在感を見せています。

その後は天使に扮した『シークレット・ラブ』（14）、闇の便利屋に扮した「ヒーラー〜最高の恋人〜」（14）、特殊ボディガードを演じた「THE K2 ～キミだけを守りたい～』（16）でキレキレのアクションを披露。

2016年には中国ドラマ界にも進出。ラブコメディ『私のツンデレ師匠様！』では武道のコーチに扮し、 中国での人気が急上昇しました。

SEOUL, SOUTH KOREA – JUNE 21: RADO brand ambassador, actor Ji Chang-Wook attends the photocall of the ‘RADO 2023 Novelties in Korea with Ji ChangWook’ event on June 21, 2023 in Seoul, South Korea. (Photo by Han Myung-Gu/WireImage)

翌年、韓国でも大ヒットした日本の人気アニメ映画『君の名は。』の韓国語吹き替え版で男性主人公の声を担当したチャンウク。声優に初挑戦であるにも関わらず豊かな感情演技を披露し、映画への没入度を高めました。

コミカル路線の『あやしいパートナー』（17）で敏腕検事を演じた後、人気絶頂の時に入隊。兵役中は軍のミュージカルに出演するなど活躍し、2019年に除隊しました。

2020年にはNetflixとKakaoTVで独占放送されたWEBドラマ『都市男女の恋愛法』に主演。別れた彼女に未練たっぷりの建築家役で、等身大の人間味溢れるキャラクターを好演。

さらに2022年には、抜群の歌唱力を生かしてドラマ『アンナラスマナラ〜魔法の旋律〜』に主演。ミュージカル出身のチャンウクだからこそできるファンタジーミュージカルの世界観作りに貢献しました。

映画出演はデビュー作を含めて4作と少ないのですが、予測不能のノンストップ・アクション・スリラー『ハード・ヒット　発信制限』（21）では、チャンウクが自身初の悪役として物語を翻弄する犯人役を演じ、強力なインパクトを残しました。

デビューがミュージカルでもあり、定期的にミュージカルには主演しているチャンウク。その歌唱力は高い評価を得ており、主演ドラマのOSTやファンミーティングでもその美声を聴かせてくれます。

外見から「アジアの貴公子」と呼ばれるチャンウクですが、それに甘んじて既定路線の役柄を演じるだけでなく、中国ドラマ、声優、WEBドラマ、ミュージカルドラマなど新しいジャンルの作品に果敢に挑戦するチャレンジャーなのです。

■ロマンス

ジフンが唯一、彼女として認めた相手はアイドルグループ「Brown Eyed Girls」のガインです。元々、親交がありましたが、2014年にガインのMVに出演したのをきっかけに熱愛に発展。2017年に公式に別れるまで、破局と復縁を何度も繰り返してきたとか。

これまでのインタビューで好きな女性について「小柄で猫っぽい」「自立心がある人」と答えているジフンですが、現在のところはオーブンにしている彼女の存在はありません。

チャンウクは、共演する女優とたびたび噂になっていますが、公開恋愛した相手はひとりもいません。これまで一目惚れをしたことは一度もないと断言しており、「外見より内面」「価値観が同じで気が合う人」を好きな女性のタイプにあげています。

■最新作

ジフンの最新作は映画「非公式作戦」。失踪した同僚を助けるためにレバノンに向かった外交官（ハ・ジョンウ）と現地のタクシー運転手（チュ・ジフン）のバディーアクションで、韓国で今年8月2日に公開予定。「神と共に」以来の再会で実力派同士の演技バトルに注目が集まります。　

今年6月にクランクインしたチャンウクの最新作は、すべての罪をかぶって刑務所に入った元警察官（チョン・ドヨン）が出所後に真実を追う映画「リボルバー」。チャンウクは彼女に関わり緊張感を与える役どころ。名女優との初共演でこれまでのイメージを脱した姿を披露するそう。

最新作にも期待が高まるふたりですが、タイプの違う美男ジフンとチャンウクのあらゆる情感と表情を堪能できる『蒼のピアニスト』は貴重な作品。兄ジホを敵視する弟イナとヒロインのダミとの三角関係、ジホを敵視する義母の策略の行方など今後のストーリー展開から目が離せません。