公開日 2021/11/30 10:30
変更日 2024/07/03 10:55
HONG KONG - MARCH 23: Chinese actor Yu Shaoqun poses backstage with the Best Newcomer award for his role in 'Forever Enthralled' during the Asian Film Awards 2009 at the Hong Kong Convention and Exhibition Centre on March 23, 2009 in Hong Kong. (Photo by Victor Fraile/Getty Images)
シリーズ累計300万部を超える浅田次郎のベストセラー小説を原作とし、日中共同制作によりドラマ化された『蒼穹の昴』。 日本からも有名俳優が出演したことで話題となった歴史大河ドラマです。 今回は、そんな本作のあらすじやキャスト、視聴方法をご紹介します!
本作は、浅田次郎の小説『蒼穹の昴』を映像化した日中合作ドラマです。
中国清朝末期の紫禁城を舞台に、国際社会で揺れ動く中国の近代史と人間模様が描かれています。
西太后の寵愛を受ける李春雲と光緒帝の側近となる梁文秀。
2人の若者を物語の軸とし、大きな時代の波に飲まれていく当時の中国の様子が独特な視点で描かれているのが特徴です。
本作のキーパーソンである西太后を熱演したのは、女優の田中裕子。
1983年のNHK連続ドラマ小説『おしん』で国民的女優となった彼女の評判は、当時の中国も席巻するほどでした。
中国でも認められている彼女だからこそ、この難しい大役に選ばれたと言っても過言ではないでしょう。
他にも日本からは、小澤征悦、平田満、田中隆三など、有名な俳優陣が出演しています。
世紀末の騒然とした北京で繰り広げられる人間ドラマから目が離せません!
貧しい暮らしから家族を救おうとした心優しい少年・春児は、自らの手で浄身して宦官となります。
そして、春児はある老婆から「お前は将来、西太后のそばに仕えてあまねく天下の財宝を手に入れるだろう」と予言されます。
一方、彼の義兄・梁文秀もまた、科挙の試験を受けて官僚として宮中入りを目指していました。
競争率が非常に高く、精神的にも肉体的にも辛いその試験から、途中でリタイアする人も珍しくありませんでした。
9日間にも渡って行われた過酷な試験の最中、難問に苦戦した梁文秀の筆は止まってしまいます。
夜中に寝入った彼は、老人となった自分が編み出した解答を夢で見ることに。
不思議な夢でしたが、その夢の中に出てきた解答は、まさに完璧な内容でした。
目を覚ました梁文秀は、その夢を思い出しながら解答用紙に記入し、試験会場を後にします。
帰宅した梁文秀は、疲れきって長時間眠っていました。
そして突然目を覚ますと、興奮した面持ちで春児と玲玲に試験の手ごたえがあったことを自信あり気に話します。
その様子を見て、一緒になって喜ぶ春児と玲玲。
合格発表もまだなのに、もはや合格したかのようなはしゃぎぶりでした。
一方、その頃の宮中では西太后が政治の実権を握り、甥で皇帝の光緒帝に代わって全てを取り仕切っていました。
そんな状況を危惧した皇帝の教育係である楊喜楨は、政権交代を西太后に進言。
意外にも西太后は、光緒帝が皇后を娶ったら政権を譲ると約束します。
しかし、西太后の胸中は複雑でした。
光緒帝が幼い頃から母子のような関係性で政治を担ってきた彼女にとって、まだまだ心配事は山積みだったのです……。