公開日 2022/01/16 11:00
変更日 2024/06/20 21:15
諸葛孔明像
1985年に放送された『三国志 諸葛孔明』は、長編大作『三国志』の中でも人気の高い諸葛孔明にスポットを当てた本格歴史大作です。 誰もが知る諸葛孔明を忠実に再現した初期のドラマとして、話題になりました。 今回は、そんな本作のあらすじやキャスト、視聴方法をご紹介します!
後世にも語り継がれる「三顧の礼」「天下三分の計」「博望坡の戦い」「赤壁の戦い」「空城の計」など、三国志の中の数々の逸話を生み出した人物・諸葛孔明。
本作は、そんな彼が様々な局面で見せる知略や戦略に焦点を当てた歴史劇となっています。
中国で初めて三国志を映像化した作品で、緻密な時代考証や分解背景に沿った設定が行われました。
そのため、室内の調度品や服装なども忠実に再現されています。
1985年の作品ということで、近年のドラマのような映像技術はありませんでしたが、三国志ファンを興奮させるストーリーが今でも高く評価されています。
時は、後漢が衰退の一途を辿り続ける戦国時代。
群雄割拠の戦乱の世で、曹操が中原地方を支配下に治め、勢力を広げていました。
中国全土を統一するには揚州の孫権、荊州の劉表、益州の劉璋、漢中の張魯、涼州の馬超・韓遂など、有力な猛者たちを残すのみとなっていました。
その頃、劉備は荊州の劉表のところで客将として迎えられ、後漢再興のために力を蓄えていきます。
彼には関羽、張飛など優秀な部下はいましたが、智謀に優れて戦略を立てられる人材を欠いていました。
そんな劉備と親交のあった徐庶が、彼に諸葛孔明という人物を紹介します。
有能な徐庶が、「まだ世に出ていないだけで自分など比べ物にならない」と孔明のことを推薦してきたことで、劉備は興味を持つのです。
以前、司馬徽という人物鑑定家に、その名を臥竜として知らされていた劉備。
すぐに孔明を配下に加えたいと思い立ちます。
しかし徐庶は、劉備自ら孔明のところへ来訪しなければ彼を手に入れるのは難しいと伝えるのでした。
その話を受けて、関羽と張飛と共に孔明の元を訪ねた劉備。
しかし誰にも仕える気がない孔明は、居留守を使って彼らに会うのを避けるのです。
季節は変わり冬になってもう一度訪ねましたが、孔明は丁度旅へ出ていて、劉備はまたしても会うことができませんでした。
この頃、張飛は孔明の能力を疑っていたため、立場が上の劉備がわざわざ何度も足を運ぶことが理解できず、苛立ちを募らせます。
いつ戻るか分からないため、仕方なく孔明に手紙の書置きを残してその場を去った劉備。
その旅の中で孔明は、劉備が自分が仕えるべき人物かどうかを見極めるため、彼らの日常を探っていきます。
愛する妻と共に晴耕雨読の生活を送っていた孔明は、自分も世のために立ち上がるべきかどうか悩んでいました。
そんな彼のところに、既に孫権に仕えていた兄・諸葛謹が訪ねてきて……。