公開日 2021/09/13 23:56
変更日 2025/05/14 17:04
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
2012年に放送された『太陽を抱く月』(MBC)は、朝鮮時代を背景に若き王とヒロインの初恋と、その背後に渦巻く陰謀を描いたファンタジー時代劇。 このドラマの序盤で主人公たちの少年少女時代を演じ、ドラマのヒットの大きなきっかけを作った子役たちは当時も大きな話題に。10年経った現在の彼らを紹介いたします。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
原題:해를 품은달(ヘルル プムンタル) 演出:キム・ドフン イ・ソンジュン 脚本:チン・スワン 韓国での放送:2012年1月4日~3月15日(全20話) 放送局:MBC
2012年に放送された『太陽を抱く月』は、朝鮮時代の架空の王を主人公にその初恋と宮中の陰謀を描いたファンタジー時代劇。主演はキム・スヒョンとハン・ガイン。最高視聴率42.2%を記録し、年末のMBC演技大賞で9冠を獲得したメガヒット作です。原作は大ヒットドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』のチョン・ウォングルの同名小説。 初恋を思い続ける王の純愛や、韓国時代劇ならではの熾烈な権力争い、巫女や呪術などのファンタジー要素も取り入れた大型エンタメ作品です。朝鮮王朝架空の王、成祖(ソンジョ)が国を統治する時代。王の世嗣である世子のイ・フォンは、両班家の娘ホ・ヨヌと出会う。お互いに惹かれ合う2人だったが、王の祖母である大妃は自身の甥の娘であるユン・ボギョンを世子嬪にする為、星宿庁の国巫チャン・ノギョンにヨヌを退けるように命じる。 8年後、王になったフォンは宮中に渦巻く陰謀に対し孤独に戦っていた。ヨヌを亡くしたのちボギョンが王妃になっていたが、心を通わせておらず原因不明の体調不良に襲われるフォン。 そんな時、ヨヌに瓜二つの巫女と出会う。過去の記憶を持たない彼女には隠された秘密があった。
7話まで、主人公を演じたのは子役たち。当時の人気子役が名を連ねたこともあり、視聴率が30%近くまで延び、次に続く大人の俳優陣が危機感を抱いたほどだったそう。 そんな彼らですが、10年経った現在も韓国ドラマ界をけん引する若手俳優として活躍中です。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
世子(王位継承者)。賢く機転もきき、人懐っこいが、宮中の決まり事や慣習を窮屈に感じていてなにかと内官を困らせている。放榜礼(パンバンリェ…国王が、科挙に合格した科試生に合格証書である紅牌と御賜花を授与する儀式)の日にも宮殿を抜け出して儀式をのぞき見。その時兄の付き添いで来ていたヨヌを見かけ一目ぼれする。思いがかなってヨヌは世子嬪となるが、謎の病でヨヌを失ってしまい、王となってからもヨヌを守れなかった自分を責め続けることになる。
この投稿をInstagramで見る
ヨ・ジング(여진구/呂珍九) 1997年8月13日生まれ。 幼い頃から演技に興味を持ち、8歳の時に映画『サッド・ムービー』(2005年)で子役デビュー。『一枝梅~イルジメ』(2008年SBS)でイ・ジュンギの少年時代を演じるなど、人気子役として知られる存在に。『太陽を抱く月』のヒットで日本でも知られるようになり、ファンミーティングも開催されています。 チャン・グンソクと共演した『テバク~運命の瞬間(とき)』(2016年SBS)から大人の俳優として活動を始め、『王になった男』(2019年tvN)、『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』(2019年tvN)などヒット作で主演を務めています。 最新作は『怪物』(原題:JTBC)。小さな町の派出所を舞台にしたクライムサスペンスで、ヨ・ジングは派出所に転任してきた若きエリート刑事ハン・ジュウォンを演じています。 また、現在ABEMA TVで放送中の大型オーディション番組『Girls Planet 999』ではMCのプラネットマスターとして出演中。ドラマとはまた違った表情を見せています。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
両班家の娘。正義感が強く、自分の意見ははっきり言う性格。兄の影響で読書好きで学識が豊富。兄ヨムの放榜礼で、宮殿を抜け出した世子フォンと偶然出会ってひかれあう。思いが叶って世子嬪となるが、婚礼直前に謎の病で倒れてしまう。一度は埋葬されるが、巫女チャン・ノギョンによって救い出される。しかしそれまでの記憶を失ってしまい、自分が何者だったかも知らずに育つ。
この投稿をInstagramで見る
キム・ユジョン(김유정/金裕貞) 1999年9月22日生まれ。 2004年CMの子役モデルでデビュー。同年映画『DMZ 非武装地帯 追憶の三十八度線』とドラマ『氷点』(MBC)で演技を始めます。『一枝梅~イルジメ』(2008年SBS)、『トンイ』(2010年MBC)でハン・ヒョジュの子ども時代を演じて人気子役になり『国民の妹』と呼ばれるように。 パク・ボゴムと共演した『雲が描いた月明かり』(2016年KBS)では男装して内官になる少女というユニークな役を演じて話題になりました。 最新作は『ホンチョンギ』(SBS)。神霊な力を持つ女性画家ホン・チョンギと、空の星座を読む赤い目の男ハ・ラムが描く、ファンタジーロマンス時代劇で、キム・ユジョンはヒロインのホン・チョンギを演じています。共演は注目の若手俳優アン・ヒョソプ。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
重臣ユン・デヒョンの娘。プライドが高く、上昇志向も強いお嬢様。ヨヌと共に世子嬪候補に。ヨヌが世子嬪に選ばれるが、娘をどうしても世子嬪にしたい父の陰謀により、結果的に世子嬪となる。しかしフォンの愛を得られず、陰謀によって王妃の座に就いたことが心の傷になっていく。
この投稿をInstagramで見る
キム・ソヒョン(김소현/金所炫) 1999年6月4日生まれ。 2006年KBSスペシャルドラマ『十分間、あなたの些細な』で子役デビュー。『幻の王女チャミョンゴ』(2009年SBS)、『製パン王キム・タック』(2010年KBS)など人気のドラマに子役として多数出演しています。 2015年、KBSの人気シリーズ『学校』の2015年版『恋するジェネレーション』で主演を務め、一人二役を演じました。その後も『仮面の王イ・ソン』(2017年MBC)、『ラジオロマンス~恋のリクエスト』(2018年SBS)などでヒロインを務め、人気女優のひとりに成長しました。 最新作はNetflixで配信中の『恋するアプリ~Love Alarm』、『月が浮かぶ川』(KBS)は10月からBSプレミアムで放送予定です。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
フォンの異母兄。文武両道の実力者だが、フォンに遠慮して宮中から離れて暮らすことが多い。しかし、内心すべてを手にしているフォンをうらやましく思っている。フォンとヨヌが出会う前に町で偶然出会ったヨヌにひそかに心を寄せる。
この投稿をInstagramで見る
イ・テリ(이태리) 1993年6月28日生まれ。 『太陽を抱く月』出演時には本名の「イ・ミノ」で活動していましたが、2018年に「イ・テリ」に改名しています。 4歳から演技をはじめ、2005年『順風産婦人科』(SBS)でドラマデビュー。『思いっきりハイキック』(2007年MBC)や、『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年KBS)などに出演しています。 中学生時代はプロを目指すサッカー選手で、大会で得点王になったことも。サッカー選手になるか、演技者になるかで悩んだそうですが、『九尾狐伝~愛と哀しみの母』(2010年KBS)をきっかけに演技者になることを決めたそうです。 最近の作品は『偶然見つけたハル』(2019年MBC)、『女神降臨』(2021年tvN)など。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
ヨヌの兄で、フォンの教育係。容姿端麗で科挙に首席合格した秀才。人望も厚く将来を嘱望されている。妹思いで優しい性格。ヨヌに一目ぼれしたミナ王女の幼くも熱烈な求愛に戸惑う。
この投稿をInstagramで見る
イム・シワン(임시완/任時完) 1988年12月1日生まれ。 2010年、9人組ボーイズグループ<ZE:A>のメンバーとして歌手デビュー。『太陽を抱く月』は本格的なドラマ初出演で、わずか5話の出演ながら好評を得ました。その後『太陽の男』『一抹の純情』(いずれも2012年KBS)でも主人公の少年時代を演じましたが、実はこの時イム・シワンはすでに23歳で、その童顔ぶりも話題に。 2014年、ドラマ初主演を務めた『ミセン-未生』(tvN)が大ヒットし、演技者として認められるきっかけになりました。 他出演作に『王は愛する』(2017年MBC)、映画『弁護人』(2013年)、『戦場のメロディー』(2016年)など。 2022年に公開予定の日本の映画のリメイク版『スマホを落としただけなのに』で主演を務めます。
(c) Since 1996, MBC&iMBC All rights reserved.
フォンの妹。お嬢さま育ちでわがままだが、天真爛漫で明るい性格。フォンの教育係になったヨムに一目ぼれして、妻になりたいとあれこれ画策する。のちにそのことが原因で罪悪感に苦しむように。
この投稿をInstagramで見る
チン・ジヒ(진지희/陳智熙) 1999年3月25日生まれ。 2003年『黄色いハンカチ』(KBS)で子役デビュー。2009年のシットコム『明日に向かってハイキック』(MBC)で人気子役に。 最近の出演作は『復讐のカルテット』(2017年SBS)、ハン・チェヨン、2AMスロンと共に主演を務めた映画『隣のスター』(2017年)など。 話題のマクチャンドラマ『ペントハウス』シリーズ(SBS)にヘラパレスに住む成金の娘ユ・ジェニ役で出演中。
放送から10年経ちましたが、彼らのほとんどはまだ20代。これから俳優としてますます成長していくのを期待したいですね。
今回は『太陽を抱く月』で子役を務めた俳優たちの現在をご紹介しました。