COLUMN コラム

【Netflixドラマ】イカゲームの印象に残る’音楽’とその効果とは!?※ネタバレあり

公開日 2021/11/04 20:30

変更日 2024/06/21 10:09

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Netflixより公開されてから世界中で話題となったドラマ「イカゲーム」は、もう見ましたか? 沢山の魅力が人々を引き付けているこのドラマですが、音楽にもドラマを面白くする秘密が隠されていました。 今回は、劇中で流れる'音楽'に焦点を当てて面白さの秘密や効果を紐解いていきます♪ (ネタバレ注意)


このゲームの運営者である黒い仮面の男・フロントマンが、ゲームを観覧しているシーンで流れたジャズの名曲です。

第1ゲームのだるまさんが転んだを行っている際にこの音楽を流しワインを飲みながら観覧するシーンがありましたが、そのギャップに混乱した方も多いのではないでしょうか。

人が続々と銃で撃たれて倒れていく中オシャレで穏やかなジャズを流すことで、対極な描写が生まれとても恐ろしい気持ちになりますね。

フロントマンの部屋にはジャズを奏でるミニチュア人形が置かれていて、視覚でもその対比がわかるのが面白かったです。

最後の晩餐シーンを彩る【チャイコフスキー:弦楽セレナードハ長調 第2楽章】


こちらもクラシック音楽で、チャイコフスキーが作曲した弦楽器アンサンブルで奏でられる音楽です。
実はこの曲の第1楽章は、CMなどで聴いたことのある有名曲となっています。

この音楽は、最終ゲーム前のご褒美として参加者に準備された豪華ディナーを嗜む瞬間に流れました。
参加者の久しぶりに豪華な食事を口にする幸せな気持ちと、次の最終ゲームのことで頭がいっぱいであろう重い心持ちが、真反対に交差していたシーンです。

先ほど紹介したシュトラウスとは出身地も生い立ちも全く違うチャイコフスキーが作る音楽は、とにかくメロディが綺麗で感情移入し易い音楽が特徴です。

このシーンでは、そんな美しいメロディの高揚とともに生き残った参加者の最終ゲームへの覚悟が感じられ、これから何が起こるのか分からない緊張感に包まれます。

音楽とともに食事が準備されていく瞬間の音もASMRのように楽しめるシーンですね。


仲間としてゲームを勝ち進んできた3人が、ライバルとして戦う相手になった瞬間の葛藤や覚悟は見所です!

切ない感情をさらに呼び起こす【Let´s Go Out Tonight】


この音楽が印象的に流れたシーンといえば、第6話の中で第4ゲームをする参加者たちのシーン。

この話の、仲間同士で対決しどちらかが死ぬというをするという今までで1番残酷であるゲームに、涙を流さなかった人はいないでしょう。

少しおちゃらけた子どもっぽい音楽が印象に残るドラマですが、この曲はこだまのように共鳴し波紋を広げていくかのような柔らかさがシーンに深みを与えます。
光が差すような明るい和音と、切なさを増強するような暗い和音が共存した音楽になっていて、視聴者の心をさらに揺さぶってくるのが印象的です。

~まとめ~


いかがでしたでしょうか。
今回は、大ヒット中のNetflixドラマ「イカゲーム」の音楽(OST)を紹介しました。

先日のハロウィンでも、有名人をはじめ沢山の方がドラマ内に登場するキャラクターのコスプレをしていましたね。

そんな魅力あるこのドラマは、音楽がもたらす効果がとても大きかったです。

音楽的な1番のポイントは「対比」。
このドラマで扱われる究極のテーマである’死’と真反対なイメージの音楽を使用することで、’死’をさらに奇妙に感じさせられるように作りこまれていました。

このドラマを通して音楽がもたらす効果を最大限に感じることが出来ましたね!

2021 Netflix

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