公開日 2021/08/01 09:00
変更日 2024/06/21 10:11
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2018年、日本でもリメイクされ、話題となった韓国ドラマ「シグナル」。 若手実力派イ・ジェフンをメインに据え、「ハイエナ」で強烈なインパクトを残したキム・ヘス、確かな演技力でドラマの根幹をなすチョ・ジヌン。 過去が未来を変えていく。その展開に目が離せない、ドラマ「シグナル」をご紹介します!
「シグナル」の見どころは、何と言っても「時」を超えて次々と解決されていく難事件。そして、解決されたことによって変わっていく未来でしょう。しかも、その「時」はわずか15年の近過去と近未来。人々の記憶もはっきりとしており、登場人物たちそれぞれが抱えたトラウマも、解消しえない短い年月です。
過去の事件が解決した15年後に起こる変化は、死ななくて済んだ被害者やボードに書かれた未解決事件の数が減った件数です。
そのことを唯一理解できるヘヨンの微笑みが救いですが、だからといって亡くなったままの被害者や、減っていかない数字が存在するのも事実。そんなジレンマの中で、ただ無線機のシグナルを待つのです。
ドラマ「シグナル」は、二人の刑事が言葉を行き来させつつ、いつの間にか友情を育み、二人の中心にいる女刑事スヒョンも巻き込みながら、段々に年月を埋め合わせて行くドラマ。
最終的に過去からの15年が未来の0年になるその日、三人の過去が癒されて未来を生きる糧になるのです。
「シグナル」のもう一つのお楽しみは、ゲスト俳優の豪華さ。
例えば、若かりし頃のスヒョン刑事を襲う犯人は、2020年のドラマ「一度行ってきました」で、主人公を演じたイ・サンヨプ。
15年前にジェハンが関わった事件で死に至らしめられたヘヨンの兄には、子役からK-POPグループ「SF9」のメンバーになった、チャニ。
また、15年前からジェハンを苦しめる悪徳警官チャン・ソヒョン演じるキム・ボムジュに、息子の治療費と引き換えに下僕のように仕える係長アン・チスはサスペンス映画として人気を博した「悪魔は誰だ」でチェ刑事役を演じたチョン・ヘギュン。
韓国の実力派俳優が惜しげもなく登場し、物語を牽引します。
韓国の犯罪ドラマはその描写も生々しく、時には目を覆いたくなる画面もありますが、紅一点、清々しい強さでドラマを引き立てるキム・ヘスが傷だらけになっても立ち上がり、芯を作ってくれます。