公開日 2021/12/20 18:30
変更日 2024/06/21 10:15
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2021年は新型コロナウイルスの流行もあり、誰にとっても、これまでにない1年間だったと思います。そんな中で、残念なことに訃報を聞く機会も多くなりました。ここでは、2021年に亡くなった香港出身の芸能人・俳優についてまとめていきます。
香港の民放テレビTVBの女優として、長年活躍していた女優のリー・ハンカムさん。中国広東省出身で、16歳で伝統芸能「広東オペラ」の舞台でデビューしました。
そのあとも活躍の場を広げ、多くのドラマや映画に出演しています。役者として有名になった当時は、宮廷にいる悪女の役を多くしていたため、「一代悪妃」とも呼ばれ、中華圏で広く知られていきました。
意地悪な悪女から、優しいおばあちゃんまで、さまざまな役をこなしていた彼女は「あらゆる作品にその姿を残した」とも言われています。
2008年に撮影中に負傷してしまい、事実上の引退となりました。その後2012年にはアルツハイマー病となり、介護士と共に車椅子で外出する様子が報じられています。
死因は明らかになっていませんが、リー・ハンカムさんの娘によると「食べ物がうまく飲み込めずに救急搬送され、まもなく死亡した」とのことです。
《映画》「李小龍我的兄弟」(2010年)「花田喜事」(2010年)
《ドラマ》「溏心風暴之家好月圓(Moonlight Resonance)(台湾版)」(2008年)「碧血青天 珍珠旗」(2002年)
ン・マンタさんは多くの映画やドラマで、主に脇役として活躍していた香港の俳優です。2021年、肝臓がんのために死去しました。
20代前半で無線電視(TVB)の芸員訓練班に入り、第3期生となりました。卒業後はTVBに所属し、数々のドラマに出演。その後、1990年以降は主に映画で活躍しています。
1991年には香港電影金像奨の最優秀助演男優賞を受賞。これまでに出演したドラマ、映画は合わせて100本以上にもなります。
出演作品の中でも、特に映画「少林サッカー(少林足球)」が有名です。チームメイトに騙され、富も名誉も失った元サッカー選手の役を演じました。
人気俳優のチャウ・シンチー(周星馳)さんとの共演が多く、映画26作品、ドラマ3作品で共演しています。「少林サッカー」がチャウ・シンチーさんとの最後の共演となりました。
ン・マンタさんは2015年頃から心臓の具合が悪く、闘病生活を続けていました。亡くなった2月27日には、香港、中国、台湾の検索ワードに名前がランクインしており、多くの人が追悼の意を表しました。
《映画》「ファイヤー・ドラゴン」(1986年)「少林サッカー」(2001年)「カンフー・ダンク」(2008年)
《ドラマ》「ザ・ホスピタル」(2006年)