J-POPとK-POPの違いは何？元CD販売員が解説！

J-POPとK-POPの違い13：世界的に流行のK-POPと大人しいJ-POP

この投稿をInstagramで見る

BTS official(@bts.bighitofficial)がシェアした投稿

K-POPは世界的な人気を誇っていますが、J-POPの人気は日本だけにとどまっています。

K-POPのトップを走るBTSは、アメリカで権威の音楽ランキングである「billboard」で上位にランクイン。人気をランキングにした「billboard Social 50」で、堂々の1位を獲得！他のアーティストの追随を許さないと、言わないばかりです。

更にアメリカで最も権威があるエンタメ雑誌「VARIETY」では、度々K-POPの話題が上がります。K-POPの影響は各方面に広がり、BTSは「文化特別使節団」として国連会議場で公演。国連会議場で公演をおこなったアーティストは、BTSだけです。

アメリカの音楽チャートのサイトです。

J-POPは世界に受け入れられない？

世界で話題になった、シティ・ポップ

「J-POPは世界に受け入れられていない」という話が出ていますが、完全拒否られている訳ではありません。

K-POPと比べると規模は小さいものの、少しずつ受け入れられつつあります。50代以上には懐かしいシティ・ポップは、世界で受け入れられました。

ガールズロックグループであるBABY METALに関しては、日本よりも海外の方が人気かもしれません。 PUFFYが海外で発表した「Teen Titans」は海外アニメ主題歌として使われ、現地で知らない人はいないほどです。

J-POPとK-POPの違い14：活動の範囲が違う

K-POPは活動範囲が広く、世界へと広がっています。

活動は韓国や日本だけに留まらず、世界各国へ。2022年のBLACKPINK WORLD TOURの場合、アメリカ・イングランド・スペイン・ドイツ・タイ・オーストラリア等。2017年のSEVENTEENのWORLD TOURでは、タイ・香港・アメリカ・カナダ・シンガポール・台湾等で開催されました。

一方でJ-POPの活動は、かなり大人しいです。海外で人気の高いYOASOBIでも、2022年でようやく海外で初公演となりました。2023年5月～6月もツアーをおこないますが、回るのは日本国内のみ。

そもそもJ-POPアーティストが、韓国でライブをするのも稀中の稀ケース。国の事情が大きく関係しているため仕方ない部分はありますが、もっと積極的に活動して欲しいものです。

J-POPとK-POPの違い15：参加型かエンタメ型か

カラオケボックス

J-POPは参加型で、K-POPはエンタメ型に分類されます。

日本はカラオケがものすごい盛んで、老若男女問わずカラオケボックスに入り浸り。

また ライブ文化も根付いており、アーティストと一緒に盛り上がるのを目的としている曲もございます。

音痴な人でも気軽に参加できるのが、J-POPです。

K-POPにもカラオケやライブ文化がありますが、日本と比べると大人しいのは否めません。

音楽に参加するのではなく、プロのエンターテイメントの意味合いが強く出ています。

K-POPは素人の参加は難しいものの、プロのエンタメが堪能できるでしょう。

J-POPとK-POPの違い16：大きく違いはない！

世界平和のイメージ　ガラスの地球儀と人々

J-POPとK-POPも、色んなパターンの曲が増えてきました。K-POPの特徴に当てはまらないK-POPや、J-POPの特徴に当てはまらないJ-POPは珍しくありません。K-POPだから・J-POPだから聞かないというのは、あまりにももったいない話です。

K-POPの特徴としてよく聞かれるのは「洋楽に似ている」でしょう。K-POPの多くは、アメリカのポップスとそっくりです。

しかしJ-POPでも、元を辿れば海外のテイストを取り入れております。J-POPの元祖的な存在だったグループサウンズは、ビートルズを強く意識した音楽に。昭和世代にとって懐かしいフォークソングも、元を辿れば50年代～60年代に生まれた、アメリカの音楽がベースとなっています。

洋楽の「何に」インスパイアされたのかは、K-POPとJ-POPは違います。でも広い目で見ると、両方とも洋楽テイストを取り入れてるのに変わりはありません。

両者の音楽を比較するのは、簡単ではないこと。

推しを愛でたい気持ちは大切ですが、推しへの愛を深めるためにも他ジャンルの音楽にも視野を広げましょう。音楽の知見が広まれば、推しのパフォーマンスをもっと深く見ることができるようになります。