公開日 2022/12/05 20:00
変更日 2024/08/07 10:09
拳銃と空薬莢のイメージ
実話を元にして描いた韓国サスペンス映画を紹介します。今回リストアップした作品は、韓国の社会について深くえぐったものばかりです。また、映画のモデルになった事件についても解説しています。全て実話だからこそのリアリティです。【※2023年3月20日更新】
監督:リュ・スンワン
キャスト:キム・ユンソク/チョ・インソン/ホ・ジュノ
映画のベースになったのは、1988年に勃発したソマリアの内戦でした。ソマリアの内戦に、韓国と北朝鮮の大使が巻き込まれてしまいます。
2人の大使は国連加盟を目指し、強い投票権を持つアフリカへ向かっていた最中のことでした。ちなみに、両国とも1991年に同時に国連へ加盟しています。
kinenoteスコア:79.7
監督:ファン・ドンヒョク
キャスト:コン・ユ/チョン・ユミ/キム・ヒョンス
映画のタイトルになっている「トガニ」とは、高温で物を溶かす際に使われる容器「るつぼ」のこと。では、何を「溶かす」のでしょうか?
日本でいうところの「聴覚支援学校」にやってきた、カン・イノ先生。彼が見たのは、あまりにも酷い有様でした。このままでは生徒の命が危なくなります。そこで意を決し、告発に乗り出しますが…。
映画「トガニ 幼き瞳の告発」は、韓国社会を大きく変えた作品です。
kinenoteスコア:79.9
監督:ポン・ジュノ
キャスト:ソン・ガンホ/キム・サンギョン/キム・レハ
映画の内容そのものは、完全なるフィクション。でも映画の中で取り上げられている事件は、1986年~1991年にかけて発生した「華城連続殺人事件」がモチーフになっています。
被害者は全員女性。年齢はバラバラ。長期間犯人は謎のままでしたが、後に真犯人が判明します。しかし「真犯人」となった人物も、後に裁判で無罪が確定。
では犯人は、どこの誰だったのでしょうか?映画では、嫌なやり方で指し示していました。
kinenoteスコア:80.2
監督: チャン・ジュナン
キャスト:キム・ユンソク/カン・ドンウォン/ソル・ギョング
1987年の韓国は軍事政権が色濃く、国民に自由はありませんでした。自由を勝ち取るために学生運動家達は活動。治安部隊による酷い拷問で、男子学生が亡くなってしまいました。
あまりにも酷すぎる話ですが、実際に1987年韓国で起きた事実。なお韓国の民主化運動は日本でも報道されましたが、本当に伝えるべき「声」は届かず…。
目を背けたくなる話ですが、絶対に忘れてはいけない真実が描かれた映画です。
kinenoteスコア:81.7