【中国エンタメ日本展開のトップランナーによる寄稿第3弾】中国ドラマ・映画・バラエティー番組の2024年トレンド速報！

中国３大ドラマ賞「飛天賞」「白玉蘭賞」「金鷹賞」

ドラマも映画と同じように3大ドラマ賞が存在します。ドラマ賞も隔年開催、毎年開催とあるのですが、今年は3つのドラマ賞全てが開催された年でした。

「金鷹賞」で〈主演俳優賞〉をファン・ウェイ（范偉）が受賞した作品、『漫長的季節』（邦題：ロング・シーズン 長く遠い殺人）は、特におすすめです。1度見始めると途中で止めるのが難しいほど緻密に設計されたミステリーで、私も徹夜で一気見してしまいました！

　　　

FODやLeminoでレンタルが開始されているようなので、ぜひチェックしてみてください。

『漫長的季節』（邦題：ロング・シーズン 長く遠い殺人）をLeminoでレンタルする

　　　

バラエティー番組はシーズンものが根強い人気。日本人アーティストが活躍する番組も

バラエティー番組は景気減速の影響を受け、広告費を集めるのに最も苦労しているジャンルと言われており、ここ数年は新番組へのチャレンジよりも、安定的な視聴率を獲得できるシーズンバラエティーが主流となっています。ランキングを見ても、2作品以外はすべてシーズンものの番組となっています。

　　　　

　　　　　

中でも、2位にランクインしている『披荆斩棘的哥哥（Call Me by Fire）』は、男性芸能人が歌とダンスのステージパフォーマンスに挑戦し、現場投票で勝ち残れるかを競うサバイバル番組です。

第4シーズンとなる今年、日本からロックミュージシャンのMIYAVIさんとEXILE AKIRAさんが参加されました。そしてなんとお2人とも、最終17名の精鋭メンバーにまで勝ち残りました！今後も中国で番組に出演されたり、フェスやライブなど、活躍の場を広げられることと思います。

　　　　　

番組がYouTubeで公式チャネルを開設してますので、AI日本語字幕で全編視聴可能です！

『披荆斩棘的哥哥（Call Me by Fire）』公式YouTube

　　　　　

“慢綜芸（スローバラエティー）”という新ジャンルも

また、サバイバル番組やミッションチャレンジ系の番組などと対照的な位置づけとして、“慢綜芸（スローバラエティ）”というジャンルが誕生し、注目を集めています。芸能人が都会の喧騒を離れ、郊外で自給自足のスローライフを送ったり、“台本”や番組からの“指令”がないリアルな旅の様子を追うような番組などがあります。

　　　　

9位の『种地吧（Become a Farmer）』もこの“慢綜芸”の1つで、10人の若者が190日間農地を開墾し農業体験をする様子に密着した番組です。中国版『ザ！鉄腕！DASH!!』（日本テレビ）のような感じですね！ その飾らないリアルな姿が人気を集め、最後は番組出演をしていた10人がボーイズアイドルグループ「十个勤天（十日連勤）」として、歌手デビューを遂げています。

　　　

　　　　

この番組も、iQIYIの公式YouTubeチャネルに全編上がっていますので、AI日本語字幕で視聴ができます！

『iQIYI バラエティ番組』公式YouTube

　　　　

こうやって振り返ってみると、たくさんの素敵な作品・番組に出会った1年でした！

来年も一緒に中国エンタメを追いかけていきましょう～！

　　　

安田加奈子さんのコラムを見る

【中国エンタメ日本展開のトップランナーによる寄稿第1弾】『中国時代劇ドラマファンミーティング～時を超えた出会い2024・夏～』（前編）

【中国エンタメ日本展開のトップランナーによる寄稿第2弾】『中国時代劇ドラマファンミーティング～時を超えた出会い2024・夏～』(後編)　

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