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相葉雅紀&BTS JINの再会番組にグッとくる。日韓スターが交流するソウル旅を解説

公開日 2024/12/14 15:00

変更日 2024/12/14 15:00

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相葉雅紀とBTS JINが再会する『あの頃からわたしたちは』(日本テレビ)特別編特別編が12月7日に放送された。JINからの誘いを受け、相葉がソウルに赴くこの番組にはグッとくるものがたくさんある。イケメン研究をライフワークとするコラムニスト・加賀谷健が解説する。

ソウルでの交流がトレンドなのか

今年9月7日に30歳の節目を迎えた山﨑賢人が、SEVENTEENジョンハンとソウルで再会する『山﨑賢人×JEONGHAN 奇跡旅in韓国』(Hulu)は、なんともシルキーな雰囲気の旅番組だった。こちらは再会という名目ではないにしろ、山下智久とAB6IXのリードボーカル、イ・デフィがソウルでそれぞれの音楽観を気ままに開示し合う様子が描かれた『挑戦者・山下智久』(Hulu)もまた魅力的な旅スタイルの配信番組である。どうやら日韓スターがソウルで交流するのが、ちょっとしたトレンドなのかな?

BTS JINの誘いに応じた相葉雅紀がソウルへ赴く『あの頃からわたしたちは』特別編は、そうしたトレンド感をひとつの基本フォーマットとするかのような再会だ。ふたりの出会いは、今年の『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)で放送された『相葉トリミングin韓国』の収録だった。7年間で78頭の保護犬をトリミングして、ライフワークとしてきた相葉が、韓国にある保護施設でJINを助っ人に異国の保護犬と向き合った。『あの頃からわたしたちは』冒頭で相葉は、共同トリミング以外ではJINとあまり話す時間が取れなかったと話している。今回は、まとまった時間での日韓スター交流が早い再会の下に実現したもの。

前回の『相葉トリミングin韓国』は6月に除隊したばかりのJINにとっては、除隊後初の日本のテレビ出演だったが、改めて出身地であるソウルに相葉を迎えられて素直に嬉しいんだろうなと画面上から伝わる。ヨイドハンガン公園で漢江を見つめるJINの後ろに駆け寄って相葉が驚かせる再会場面では、足音でわかっているはずなのに無邪気に驚いてみせるJINのチャーミングな笑顔が溢れる。相葉の「ワッ」に対して「ワッ、ワッ、ワッ…」とリアクションするテンション高めのJINの日本語発音・身体の底から笑い声をあげる相葉。ふたりの触れあいに冒頭から不思議とグッとくるものがある。

相葉雅紀&JINによる“グッとくる小宇宙”

BTSが所属するHYBE社屋への移動中、JINが今日は自分のソロシングルがリリースされた日だと言って、「I’ll Be There」を相葉に聴かせる場面がある。「爽やかだしキャッチーだしポップだし」と相葉からの好評を受けて、気恥ずかしそうに喜ぶ。この番組の収録日が、配信日である10月25日ということになるが、同曲は11月25日にリリースされた1stソロアルバム『Happy』に収録されている。タイトル曲「Running Wild」のミュージックビデオには犬が登場する。相葉との再会の序曲になっているのかもしれないと勝手に想像してみる。

同曲の設定は、地球滅亡の日。にもかかわらず、普段と同じようにJINが過ごしている。犬をバディとして、ひとりと1匹で貸し切り状態の映画館。ポップコーンを食べるJINの隣の席に犬が座る。スクリーンの方を指差してJINが犬になにかを語りかける。外の世界から遮断された、この映画館の中だけが絶対的な領域として小宇宙を形成している。JINという人は、もし現実に同じことが起こってもきっとこうして変わらぬ時間を過ごすんだろうなぁ。設定に反する気ままな態度がとにかくグッとくる。

我らが相葉ちゃんの顔を見ているだけでも、ぼくらはグッときてしまうというのに、JINが案内するソウル自体が小宇宙となって、もはや終始グッとくるものを感じ続けていなければならないということなのか。単なる再会の旅番組を想定していたが、これは迂闊だった。世界で最もグッとくる顔は、スティーヴン・スピルバーグ監督作『ターミナル』(2004年)のトム・ハンクスだとぼくは思っているが、それとはまた違う次元で相葉雅紀&JINによる“グッとくる小宇宙”は不変なのかもしれない。

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加賀谷健

コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。