公開日 2025/01/20 18:00
変更日 2025/01/20 18:00
BEIJING, CHINA - JUNE 25: Actor Tan Jianci attends the Chinese Olympic Team Tokyo 2020 Uniform Unveiling at Yanxi Lake on June 25, 2021 in Beijing, China. The 2020 Tokyo Olympics has 33 major events, 50 sub-events, and 339 small events. It is the most gold medal-winning event in all previous Olympics. The number of athletes participating in the Chinese Olympic delegation has reached more than 300. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)
今月も先月に引き続き、2024年の中国エンタメ市場の傾向について振り返っていければと思います。今月はコロナ明けから本格復活を遂げた中国コンサート市場に注目! 中国国内ではコンサートやフェスが軒並み開催され大盛況な半面、「質が低い」とファンから不満の声があがったり、売れ行き不調が原因と思われる突然の公演キャンセルが散見するなど、飽和状態に突入しているのかなとも感じられる1年でした。 一方、中国のアーティストも新たな公演の場を求めてか日本での公演が急増し、日本でも中国のアーティストの生歌を聴く機会が増えるという個人的には嬉しい一年でもありました! それでは早速、一緒に振り返っていきましょう!
このコンサート開催の波は中国国内にとどまらず、日本にも波及しています。
2024年は、日本国内で多くの中国歌手のコンサートが開催されました。私も中国まで渡航せずとも生の歌が聴ける…!ということで、多くのコンサートに参加しました!
どの会場に足を運んでもほぼ満員の盛況ぶりだったのですが、何より驚いたのは観客のほとんどが在日中国人の方という状況です。入場時のチケットのもぎりから、会場内での座席誘導、ステージ上でのMCに至るまで全編中国語で行われ、ここは本当に日本?と疑いたくなるほどでした(笑)。
また個人的には国内での開催よりも海外だからか、出演者の皆さんが比較的リラックスした様子に感じられました。
EXOのメンバーとしても知られるレイ(張芸興)さんの1月の国際フォーラムのイベントでは、観客席の通路をくまなく歩いてファンの方と交流したり、10月に東京ドームシティホールで開催されたヨガ・リン(林宥嘉)さんのコンサートでも、1階アリーナを抜けて、2階席に上る通路まで来て何曲も披露するなど、ファンとの距離が非常に近いシーンが多々ありました。
今年も5月にソーダグリーン(蘇打綠)が東京で久しぶりにライブを開催することを発表しており、積極的な来日コンサートの流れが続くと嬉しいなと思います。
また2024年は日本のアーティストの方の中国での公演開催も、大いにニュースになりました。
上海最大級のコンサート会場であるメルセデス・ベンツアリーナで藤井風さん、Aimerさんなどが1万人規模のライブを行ったほか、さらに日本でも最先端を走るアーティストが中国でも高い注目を集めている様子が伺えます。
また歌手の方にとどまらず、俳優の方が中国でファンミーティングを開催するケースも増えており、この傾向は今年も続きそうです。
2025年も、日中のアーティストの方々の行き来がますます活発になることを祈りたいと思います!
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