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坂口健太郎で頭がいっぱいに…。美しさ極まる主演映画から韓国配信作品までときめき解説!

公開日 2025/03/30 15:00

変更日 2025/03/30 15:00

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たまに坂口健太郎のことで頭がいっぱいになることがある。ひたすら坂口健太郎の美しさが美しさで上書き保存される主演映画や韓国配信作品など、コラムニスト・加賀谷健が独自視点で解説する。

BTSと坂口健太郎の関係性

先日、芸能事務所トライストーン・エンタテイメントが、大々的なファンイベントとして『Trisone Fan Fes 2025 UNDOKAI』を開催した。GREEN、PINK、BLACK、PURPLEの4組によるチーム戦であるこのイベントは、開催前から戦略的宣伝に余念がなかった。ぼくはこの贅沢な運動会を観戦したわけではないが、会場となったさいたまスーパーアリーナがどれほどの熱気に包まれたかは想像するまでもない。

中でも注目すべきは、トライストーン社長・小栗旬が率いるGREENチームである。副キャプテンが坂口健太郎だからだ。キャプテン小栗の直属に坂口が置かれたことは、素晴らしい目配せではないだろうか。2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)で主演を務めた小栗は、鎌倉幕府第2代執権・北条義時を演じた。義時の嫡男・北条泰時を演じたのが、坂口である。ドラマの中で父と息子。大運動会ではキャプテンと副キャプテン。小栗にとってのほどよい愛息感を坂口がさらりとまとう。

トライストーンに坂口が所属していること自体がそもそもさらりさらりと清々しい。2019年にトライストーンは世界的グループBTSと業務提携を結んだ。BTSと坂口健太郎の関係性がこれまたつややかだ。坂口主演ドラマの映画版『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』(2021年)主題歌がBTSの「Film out」。BTSメンバー・J-HOPEとの交友関係が知られる坂口が、『2022 MAMA AWARDS』授賞式でAlbum of the Yearプレゼンターを担当したときには、ふたりが3年ぶりの再会を果たした。坂口がInstagramに「久しぶりに」というキャプションを付けたツーショットを投稿すると、J-HOPEがいいねを押すという日韓スター同士のコミュニケーションがさらりさらり。

美しさを美しさで上書きする主演映画

坂口健太郎は、日韓いずれの国でも正真正銘スーパースターである。BTSとの関係性の他、ソウルでファンミーティング『2023 Kentaro Sakaguchi Fanmeeting in Korea』を開催している。日本人俳優が韓国でもファンミーティングを開催することに特別話題性を見出すまでもなく、いかにもそれが自然な振る舞いであるかのように訪韓して、さらりとあざやかに韓国のファンとも適温のコミュニティを形成してしまう。

あぁ、何だか坂口健太郎のことで心が満たされてきた。ほんとうにあざやかな人である。あざやかといえば、あんまり美しいんでひっくり返りそうになった映画作品があるんだった。と、慌てて思い出すのが主演映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』(2023年、以下、『サイド バイ サイド』)である。同作の坂口は、美しさを美しさで上書きする。上書きした上で保存された美しさにさらに美しさを塗り重ねる。普通のパレット上なら、こんなに色を重ねたら真っ黒である。なのに坂口は、どれだけ色を重ねてもにごらない。前の色が常にあざやかな色合いを保持して上書き保存されているからである。

稀有なパレット俳優・坂口健太郎の魅力を同作は丸ごと描いた。とにかく衝撃的ともいえる坂口ショットの数々をワンショットずつ重ねて、重ねて、重ねて、塗り込めた。坂口演じる主人公が朝起きてすぐ、野菜を洗う場面がある。シンクで水に浸かるピチピチの野菜たちが、坂口の手につつまれ、丁寧に洗われる。パプリカやキュウリってこんなにあざやかな色合いだっけ(後半の場面では変な形状のものやらカブやら、今度は白色の野菜たちが洗われる)。美しさに美しさを重ねるのは坂口本人だけでなく、彼が触れるこの即物的な白野菜たちも同様なのかとハッとしたものである。

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WRITER INFOライター情報

加賀谷健

コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。