公開日 2023/12/30 20:00
変更日 2024/09/04 11:41
SEOUL, SOUTH KOREA - AUGUST 03: South Korean actress Go Youn-Jung attends the Disney+ 'Moving' a press conference at the Grand Intercontinental Hotel on August 03, 2023 in Seoul, South Korea. (Photo by Han Myung-Gu/WireImage)
毎年追い切れないほどの高クオリティドラマが続々誕生している韓ドラ界。本記事では、韓国の映画誌シネ21が実施した映画評論家、記者と共にテレビ評論家計27人が選ぶ、2023年を輝かせた韓国ドラマシリーズTOP10を専門家のコメントと共にご紹介します。日本で人気の作品から、本国で話題の隠れた名作まで一気にチェック!
平凡だけど生徒の気持ちに寄り添う高校の国語教師パク・ハギョン。日常の中で、今この瞬間消えてしまいたいと思うこともしばしば。ハギョンはそんなストレスを発散するかのように1日だけの旅へと韓国国内の地に出かけて行く。
旅先を歩き回り、その地の名物を食べ、一時の癒やしを満喫するハギョンは毎回旅先でさまざまな人たちと出会う。
本作は、国語教師パク・ハギョン(イ・ナヨン)が消えてしまいたいとき、土曜日に1日旅へ出た先で体験する予想外の瞬間と奇跡のような出会いを描いた陽気な旅行記。
美しい情景と豪華キャストたちが繰り広げるほっこりする人間ドラマに、「旅に出たくなった!」、「ほっこりした」と、癒される視聴者が続出!専門家からも、「刺激的なコンテンツが溢れる中、今年一番楽しく見たシリーズ」との評価を受けたヒーリングドラマです。
大資本が投入された作品、重いテーマを抱いた叙事詩、刺激的な画面が盛り上がったドラマ世界の隙間に抜群に登場し、「癒し」を担当したドラマ。
現代人なら感じるような日常の疲れと孤独、消えない絶望と悲しみの断面を思慮深く描き出して、自分を世話をする隙と他人に向けた理解と尊重の空間を広げてくれる。
1636年の春、成均館の儒生たちの熱い視線を集める容姿端麗で世間知らずな両班の娘ギルチェ(アン・ウンジン)は、片思いのヨンジュン(イ・ハクジュ)が、親友ウネ(イ・ダイン)と婚約していて想いが届かず、やきもきする日々を送っていた。花摘み行事の日、ヌングン里にジャンヒョン(ナムグン・ミン)という謎の男が現れる。
ギルチェはヨンジュンの気を引こうとブランコ作戦を決行するが、チマ(スカート)の裾から見えるギルチェの足につられて男たちが群がるも、肝心のヨンジュンは無関心な様子。悔しがるギルチェがブランコを大きく揺らし、バランスを崩したところ、ジャンヒョンが落下するギルチェを抱きとめたのだった。お高くとまっているが、実はいじらしいギルチェに惹かれたジャンヒョンは、それから何かとギルチェを構うが相手にされず。
ある日、清の軍隊が国境を越えて、朝鮮の首都・漢陽の近くまで押し寄せて来たという知らせが届き…。
本作は、『ストーブリーグ』『わずか1000ウォンの弁護士』など、数々の作品をヒットに導いてきた“演技の神”ナムグン・ミンが10年ぶりに時代劇に出演した注目作! 丙子(へいし)の乱に翻弄され、惹かれ合いながらもすれ違う男女の切ない愛を描く焦れキュンロマンス史劇です。
脚本家が映画『風と共に去りぬ』をモチーフにしていると明かしている本作は、切なく美しいロマンスに酔いしれる人が続出!ナムグン・ミン演じるミステリアスな男・ジャンヒョンが「沼すぎる!」と、大きな話題となっています。普段はおちゃらけキャラなのに、いざという時ヒロインを一途に愛し守り抜こうとする姿に沼入り必至の一作です。
史劇の脱歴史化がますます深化する中、依然として史劇の最も重要な美徳は、歴史を再解釈して現在に脈絡化することであることを強烈に刻印させた作品。
闘争と生存が人生の目的である史劇の中の女性主人公を通じて、戦争による悲劇を女性の視点で再認識させ、外乱の中で最善を尽くして生きた、平凡な彼らの観点から再構成した点を高く評価するに値する。