公開日 2024/03/01 20:00
変更日 2024/07/31 16:31
ⓒ MBC
2024年3月1日(金)より「Disney+(ディズニープラス)」で配信開始の『ワンダフルワールド』。配信に先立ち2月29日、韓国・ソウルにて開かれた制作発表会にキム・ナムジュ、チャウヌ(ASTRO)、キム・ガンウ、イム・セミ、イ・スンヨン監督が登壇。本記事では制作発表会の様子、K-boardの個別インタビューをお届けします!
息子を失い転落した人生を生きる女性と、すべてを失った謎多き青年の心揺るがす究極のヒューマン・サスペンス『ワンダフルワールド』。
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2024年3月1日(金)の配信開始に先立ち、2月29日(木)に韓国・ソウルで行われた制作発表会。同作で主演を務めるキム・ナムジュ、チャウヌ(ASTRO)、キム・ガンウ、イム・セミ、監督のイ・スンヨンが登壇し、作品をPRしました。
制作発表会は、フォトセッションに始まり、ハイライト映像の上映、キャストによる役の説明、本国の記者による質疑応答の順で進行。
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フォトセッションでは、MCから「メインポスターと同じ(傘を差しかける)ポーズでお願いします」と声がかかり、チャウヌとキム・ナムジュが向き合って、照れる表情を見せたり、キム・ガンウがキム・ナムジュをまるで本物の夫婦のようにそっとリードするなど、微笑ましい場面がたくさんありました。
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ヒロインを務めるのは、ドラマ自体『ミスティ~愛の真実~』以来約6年ぶりとなるキム・ナムジュ。“ドラマの女王”と呼び声高い彼女が、息子を殺した犯人を自らの手で葬り殺人犯となるウン・スヒョンに扮します。
「ウン・スヒョンは、強い母性愛を持ち、ローラーコースターのような人生を生きて行くキャラクターです。傷を負い、治癒をしていく過程が、強烈に、しっかりとした脚本の中に描かれているので注目してください」と作品の魅力をアピール。
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「6年ぶりのドラマ復帰、MBCへは13年ぶりに帰ってきましたが、とても緊張しました。その中でも撮影自体はとても楽しく、良い演技ができたと思います」
「この6年間はブランクとは思わず、母として子どもと幸せな時間を過ごし、人生を楽しみました。前作『ミスティ ~愛の真実~』とジャンルは重なる部分があるかもしれませんが、ジャンルが似ているかそうでないかではなく、基本的に“これは絶対に出演したい”“表現できそうだ”と私の気持ちが向いた作品を選択するようにしています」
「実はもう、子どもが大きくなって私を探さなくなったんです(笑)子どもも成長したので、私も仕事に専念すべきかな? と思ったことに加え、同作の台本にある強い母性愛が私を突き動かし出演を決めました。撮影へは、子どもを失った母親の気持ちを代弁する気持ちで臨みました」と同作を選択した理由を明かしました。
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昼は廃工場の工員、夜は政治家の手下として2重生活を送る謎多き青年ソンニュルを演じるのは、ASTROのチャウヌ。これまで『女神降臨』『ワンダフルデイズ』で愛らしい姿を見せて来た彼が、傷と悲しみを抱えるシリアスな役柄に挑戦。新境地を切り開いた彼の姿に配信前から大きな注目が集まりました。
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「僕自身、同作が“変身”とは思いませんでした。台本を見た時、ソンニュルが持っている痛みを一度表現してみたい、克服する過程を描きたい、と思って臨みました」と正直な感想を告白。「ぜひソンニュルの感情を見てほしいと思います。とても痛みと傷の多い人物で、回を重ねるごとに彼の持つ秘密の詰まったパンドラの箱が少しずつ暴かれていきます。その中でソンニュルが感じるであろう感情を見ながら視聴してもらえると楽しめると思います」
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役作りについては「自ら大変な人生を選んだソンニュルなので、運動を少し多くし、髪の毛のスタイル、服もあまり気をつかわず、ナチュラルなソンニュルのスタイルに合わせました」とこだわりを話しました。
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スヒョンの夫であり元記者の有能アナウンサー、カン・スホ役はドラマ『契約主夫殿オ・ジャクトゥ』や映画『死体が消えた夜』のキム・ガンウが担当。
不正に屈しず、家族のために尽力する魅力的な夫像を体現します。自身も「40代の家長として、シンクロする部分が多い」と語る彼の、キム・ガンウ自身が溶け込んだ役との高いシンクロ率は見どころの一つ。
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「予告編の中でだけでもたくさん叫んでいますが…(笑)家長として妻を愛し、父性愛を魅せる姿に注目して欲しいです」
自身の出演作品ごとに動物を参考にしながら役作りをしていることでも知られるキム・ガンウ。今作で参考にした動物を聞かれると「今回はあえて参考にはしなかったのですが、二面性が求められるキャラクターなので、家にいるときはかわいらしいウサギのような草食動物、後半へ進むにつれ鷲のようなイメージだと思います」と自身の役柄をわかりやすく説明。
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『最悪の悪』『天気がよければ会いにゆきます』で意地悪な役~勇敢なヒロインまで幅広く演じて来たイム・セミ。
スヒョンを実の姉のように慕う、セレブ街のセレクトショップの代表ハン・ユリ役で新たな姿を披露します。
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「同作はヒューマニティーというジャンルに含まれます。パッと見はユリも前向きで明るいキャラクターですが、人間誰しも多面的で、たくさんのことを経験しながら生きています。ですので、ユリもそんな一人の人間として見てもらえたら良いと思います」と笑顔で話しました。
キャスティングの理由を聞かれたイ・スンヨン監督は「理由が不要なキャスティングです。劇中の役に合い、繊細な感情を表現できる俳優だと確信したキム・ナムジュさん。秀逸な脚本の力もあり、キム・ナムジュさんをこうして6年ぶりにお茶の間へと呼び戻せたのではないかと思います」
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「はじめは“キャスティングミスでは”と思うほど、僕の既存のキム・ナムジュさんのイメージを超越した演技を見せてくれました。7か月の間リスペクトと感嘆の繰り返しで、“もっと多くの作品へ出演してください”と伝えたほど尊敬しています」
「美術監督が各キャラクターをスケッチした絵を見た時、ソンニュルとチャウヌさんのイメージがピッタリでした。ビジュアル面はもちろん、深みのある演技ができる俳優はチャウヌさんだと思い、運命的に出会えました」
「キム・ガンウさんは、キム・ナムジュさんと相性が良く、実直ながらも純粋な雰囲気を表現できる俳優であることから同作へお招きしました」
「イム・セミさんは、悲劇から始まる作品なので、活気を呼んでほしく、思考と身体からあふれだすエナジーが必要だったところにピッタリだと思いました」とキャスティングのビハインドエピソードを公開。
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続けてほかのミステリー作品との違いについては「バランスのよく取れた、深みのある作品です。“人物たちのバスト(カット)をキャッチすると、よりクローズしたくなるような俳優陣の繊細で深みのある熱演”と言った撮影監督の言葉が思い出されますが、まさにその言葉どおりの俳優陣の卓越した演技、完成度の高い台本がほかのミステリーとは違う点です」と回答。
「『ワンダフルワールド』の物語の背景は悲劇ですが、暗い夜空の中にキャラクターたちが輝く、そんなイメージです。背景が暗ければ暗いほど光輝きます。人間関係が悲劇的であるからこそ美しいと思います。ドラマを全て視聴すると、悲しみよりも、“美しい”と感じられると思います」とタイトルに込めた深い意味を伝えました。
気づけば毎年100本越えの韓国ドラマ&映画を視聴しているライター。 韓国語能力検定試験6級。 チャウヌ(ASTRO)、キム・ナムジュ、ティファニー(少女時代)個別インタビュー チ・チャンウク、パク・シネのファンミーティング取材 WEBマーケターをしながら、韓国ドラマや商品の魅力を広く発信しています。 チェックリストの選定に役立つ情報や、最新トレンドをお届けします。