志賀内のぞ美
ストレス社会の現在を懸命に生きる人々。パニック障害に悩む人は少なくなく、病名も大分認知されてきました。本作は、精神疾患のない同僚や友人、家族になかなか理解してもらえない彼らの苦しみが、わかりやすくしっかりと描写されています。私も昔からパニック発作をよく起こしていた経験があり、共感度が高くて涙が出ました。精神病院にかかってしまえば、健常者からすれば「頭のおかしい人」というレッテルを張られ、治療では薬漬けにされるイメージがあるため、なかなか病院に相談できない人も多いはず。本作に登場する患者は、元は「まともな人間」ばかりで、優しい人や頑張る人が過度なパワハラなどによるストレス社会に押し潰されてしまった実情を描いています。そして、パク・ボヨン演じる主人公らのように、彼らを理解し優しく熱心に支えてくれる人々の存在はとても大きいです。本作により、各々の付き合い方や仕事のあり方などが見直され、この過酷なストレス社会の現状が少しでも和らいてくれたら嬉しいです。
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志賀内のぞ美
ストレス社会の現在を懸命に生きる人々。パニック障害に悩む人は少なくなく、病名も大分認知されてきました。本作は、精神疾患のない同僚や友人、家族になかなか理解してもらえない彼らの苦しみが、わかりやすくしっかりと描写されています。私も昔からパニック発作をよく起こしていた経験があり、共感度が高くて涙が出ました。精神病院にかかってしまえば、健常者からすれば「頭のおかしい人」というレッテルを張られ、治療では薬漬けにされるイメージがあるため、なかなか病院に相談できない人も多いはず。本作に登場する患者は、元は「まともな人間」ばかりで、優しい人や頑張る人が過度なパワハラなどによるストレス社会に押し潰されてしまった実情を描いています。そして、パク・ボヨン演じる主人公らのように、彼らを理解し優しく熱心に支えてくれる人々の存在はとても大きいです。本作により、各々の付き合い方や仕事のあり方などが見直され、この過酷なストレス社会の現状が少しでも和らいてくれたら嬉しいです。