多額の借金を抱えながらも、ギャンブルに明け暮れる中年の男ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)。家族にも逃げられ、自堕落な生活を送るある日、競馬が大当たりし、大金を手に入れる。しかし、スリに遭い大金を奪われた挙句、借金取りからは返済の担保として自身の肉体を差し出す念書を書かされ、崖っぷちの状況に。そんな絶望の中、地下鉄で出会ったスーツ姿の謎の男(コン・ユ)からゲームの招待状をもらう。娘と一緒に暮らすには、お金が必要だと思い、怪しいゲームへの参加を決心したギフン。得体の知れないゲームは、456名の参加者のうち最後まで勝ち残った1名が賞金456億ウォンを手に入れられるという夢のようなゲーム。大金を入手するチャンスにはしゃぐ参加者たち。早速始まった第1ゲームの内容は「だるまさんがころんだ」。子供のような遊びに、容易なゲームだと感じる参加者たち。しかし、脱落者が即座に射殺されたことで、ギフンも参加者たちもこのゲームの恐ろしさに直面する。勝てば大金、負ければ即死の残酷なゲームであったことに…。
COMMENT & REVIEWこの作品の感想・評価(3件)
ネタバレ有り
gin
緊迫感溢れるサバイバルゲームを舞台にした衝撃的なドラマです。物語は、経済的な困窮に悩む人々が、謎のゲームに参加することで、賞金を手に入れるチャンスを得るところから始まります。しかし、そのゲームの内容は命を賭けたものであり、勝者と敗者の運命が一変します。生き残るために何を選ぶのか、その選択がもたらす結果に胸が締め付けられる思いを抱きつつ、最後まで目が離せないドラマです。サバイバルや心理劇が好きな方には、ぜひおすすめしたい一作です。
まつり
「だるまさんがころんだ」「カタヌキ」「綱引き」と、子供時代に一度は遊んだことがあるようなゲームがたくさん出てきます。ゲームの舞台も公園や住宅地など、ノスタルジックな雰囲気にさせる演出が凝っています。命を懸けて挑まなければならない緊迫した状況とは正反対の空間演出が好きです。登場人物はどれも個性的だったけれど、個人的にはコン・ユが演じるセールスマンが印象に残っています。立ち位置としては端役なのに、主人公に何度もビンタをするシーンは衝撃でした。
ねね
デスゲームは日本作品でよく観ますが、日本とはまた違う世界観のデスゲームにハマってしまいました!レトロさがある一見かわいいゲームセットの世界観も、残酷なデスゲームといい意味でミスマッチでその独特な世界観はさすがだなと。あのリコーダーのテーマ曲?BGM?も耳から離れません。1人になるまで戦うというこの手のデスゲームは、ある程度まで生き残る人がキャスティング的にわかるので、誰が生き残るのかというドキドキ感はありませんでしたが、この人がこんな退場の仕方なんだ!という面白さがありました。おじいちゃんは最初から怪しいとは思っていたので、黒幕だったのが判明したときは自分の勘が当たって嬉しかったです(笑)。