建設会社で働くパク・ドンフン(イ・ソンギュン)は、一家の大黒柱として母親と定職に就かない兄弟を支えていた。そんなある日、ドンフンの元に差出人不明の封筒が届く。その中身は高額な商品券。母から、無職の長男のために、家を売って食堂をやらせたいと相談されていたドンフンは、後ろめたさを感じながらも商品券を受け取ってしまう。誤って届いた賄賂を受け取った疑いで、監査部から調査を受けることになったドンフン。しかし、受け取ったはずの商品券は消えており、ゴミ箱から見つかる。ドンフンは「賄賂を受け取らずに捨てた男」として英雄扱いされることに。唯一の目撃者である派遣社員のイ・ジアン(IU)に協力を求めると、交換条件として「1ヶ月間食事をおごってほしい」と言われてしまう。ある目的を持ってドンフンに近付くジアン。彼女の目的を知らずにジアンに関わるようになったドンフンは、彼女が多額の借金を抱えていること、孤独な人生を歩んできたことを知る。
COMMENT & REVIEWこの作品の感想・評価(2件)
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yanyan
間違いなく私の人生において、心に深く残るドラマTOP5に入ります。序盤は暗い雰囲気で、社内の派閥争いなども描かれているので面白味に欠けるかもしれません。ただ、登場人物の鬱々とした日々の心情が丁寧に描かれているからこそ、後半のあらゆる展開が心を揺さぶり、涙を誘います。ジアン(IU)のおばあちゃんが亡くなったところは、ティッシュ一箱消費したんじゃないかというくらい号泣してしまいました。キャスト全員の演技がとても良かったですが、個人的にはオ・ナラ演じるジョンヒのバスでの涙のシーンも印象的。また、ラストのジアンの笑顔もよかった。あの表情だけでジアンの生活・心がどんなふうに変わったのか言葉にしなくても伝わり、ここでも号泣。IUの演技力にも泣かされます。人とのつながりが人生を豊かにすること、手を差し伸べてくれる誰かの存在が希望になること、さまざまな気付きや教えをもらえたような気がします。ドラマの中に出てくるセリフも名言ばかり。また10年後くらいに観返したいなと思うくらい、大人になればなるほど心に刺さるドラマだと思います。
ねね
最初は、暗いしIU演じる主人公の境遇が可哀想すぎて「これどこまで暗いままなの…」と不安になりました。主人公がやさぐれてしまうのにも無理はないけど、それにしてもやさぐれすぎてないか…という想いもありつつ。後半になるにつれて、登場人物たちがこれまでに抱えていた問題や悩み、心の傷とかが一気に加速して動いていってからはすごく面白かった!泣けるポイントはたくさんあったけれど、個人的にはおばあちゃん亡くなってからお葬式の流れ、出家した同級生とジョンヒの切ない関係が1番泣けました。どんな人生でも希望があるんだな、生きていく上で人との関わりは大事なんだなと改めて教えてくれるドラマだったかと。人生に行き詰まったり、しんどくなったときに観たいドラマです。