公開日 2023/06/27 20:00
変更日 2024/08/14 10:14
SEOUL, SOUTH KOREA - SEPTEMBER 06: South Korean actor and model Ahn Bo-Hyun attends the 'Confidential Assignment 2: International' VIP screening at the Yongsan CGV on September 06, 2022 in Seoul, South Korea. The film will open on September 07, in South Korea. (Photo by Han Myung-Gu/WireImage)
6月スタートドラマの話題沸騰作『生まれ変わってもよろしく』。『ユミの細胞たち』シリーズで多くのファンを爆誕させたアン・ボヒョンの待望の新作は、待ちに待ったラブロマンス!転生を重ねるヒロインを演じるのは『哲仁王后~俺がクイーン!?~』のシン・ヘソン。第1話・第2話を視聴したレビューを紹介します!
前世の記憶を持ったまま生まれ変わりを繰り返すバン・ジウム と、彼女と出会うことを運命づけられているムン・ソハとのラブストーリー。バン・ジウムは、繰り返しを続ける人生に何の愛着もなかったが、18 回目の人生で出会ったムン・ソハを事故で失ってしまったとき、19 回目の人生では、彼ともう一度やり直 すために生きようと決意する。
アン・ボヒョンといえば、大注目を浴びることになった『梨泰院クラス』のチャン・グンウォン役を経て『ユミの細胞たち』でのク・ウン役の演技のふり幅に驚かされました。ウンにメロメロになり、ボヒョン沼に落ちる人を爆誕させたのは記憶に新しいところです。『梨泰院クラス』では、劣等感の塊で幼い頃から愛を知らない孤独さと卑劣さ、弱さと愚かさ、哀しみと繊細さを内包したヴィランとして、アン・ボヒョンはシンクロ率100%の憑依型圧巻演技を魅せました。
視聴者たちは、アン・ボヒョンの狂気に慄き、震え、怒りました。続く『ユミの細胞たち』で主人公ユミが愛するク・ウンとして登場した時には、”あのグンウォンを愛することなんてできない!”と、誰もが思ったことでしょう。しかし、視聴者の予想を遥かに上回るアン・ボヒョンのク・ウンは、女心のわからない理系男子でいながらも、キム・ゴウン演じるユミとの胸キュン鬼ロマンスを繰り広げ、まんまと視聴者の心を盗んでいきました。
アマチュアボクサー出身で元モデルである彼のスタイルの良さと筋骨隆々の逞しい肉体美は、数々のシャワーシーンで私たちの胸をわしづかみにしてきました。そんなアン・ボヒョンの新作ドラマ『生まれ変わってもよろしく』は、アン・ボヒョンの新たなる魅力が詰め込まれています。
第1話・第2話は、1000年の生まれ変わりの記憶を持ち、転生を繰り返してきた主人公パン・ジウム(シン・ヘソン/子役パク・ソイ)が、19回目の転生をしたところから始まります。ジウムは9歳の時、18回目の転生の時にユン・ジュウォン(キム・シア)として生きていた自分を思い出します。そして、当時好きだった少年ムン・ソハ(アン・ボヒョン/子役チョン・ヒョンジュン)のことも同時に思い出し、今の彼のことが気になって会いに行くことにーー。
ジウムがジュウォンだった頃を回想しながら、ソハとの出会いと18回目の人生が子役たちによって演じられているのですが、この子役たちの演技がとにかく素晴らしく、没入力満点です。韓国ドラマの子役たちの演技力の高さには定評がある通り、本作のパク・ソイやチョン・ヒョンジュンも多くのドラマで実力を発揮しています。彼らの成長ぶりと演技に魅了されのめり込んでしまいます。
中でも、ソハの母役としてイ・ボヨンが登場し、チョン・ヒョンジュンと『Mine』以来の親子役再共演となっているのも見逃せません。
ジウムはソハがいる人生に向かうため、前世の記憶を総動員して天才少女として名を馳せます。そして見事ソハのいるMIモビティに入社します。しかしソハは亡き母との思い出が詰まったMIホテルで働くことに。それを知ったジウムはホテルに応募し、ソハに面接をしてもらうことになるのです。
ソハは面接の結果を後で連絡するとジウムに告げると、ジウムはソハに自分と付き合おうと告白します。
アン・ボヒョンがヒロインのシン・ヘソンからグイグイと押されてタジタジになる場面は、これまでアン・ボヒョンが演じてきたキャラクターとは違っていて、新たなアン・ボヒョンの魅力に目が離せなくなります…!
ジウムは前世を憶えているので、ソハと自分の前世を思い出し、彼にどんな風にアプローチをするのか考えます。そしてソハが自分にプロポーズをしたように、ソハに「結婚しよう」と迫るのですが、この時のシン・ヘソンとアン・ボヒョンの表情がすこぶるいいんです…!ソハに会った喜びと、彼の気持ちを自分に向けようと積極的にアプローチしていくジウムの姿に前世のジュウォンが重なり、応援したくなります。
一方、押されてタジタジのソハを演じるアン・ボヒョンの眼差しが、怪訝そうな、不思議なものを見るような目から、なにかと自分を助けてくれるジウムに対し眼差しと行動が変化していき、ジウムを意識し始めるのがたまりません。
本作は、転生ものにつきものの「愛し合うふたりに降りかかる悲劇」や「時をかけて結ばれるロマンチックさ」がすでに第1話、第2話から終始漂っており、OSTや映像描写もエモーショナルな演出で名作の予感がしています。
ここからジウムが、ソハに前世での2人の出来事をキーワードのように散りばめていく中で、ソハがかつて常に自分に寄り添ってくれていたジュウォンがジウムだと気づくのがクライマックスでしょう…!1話1時間ほどで全12話なので、ストーリーはスピーディーに展開していきます。
18回目のジュウォンとソハのラブストーリーと、19回目のジウムとソハのラブストーリーが交互に描き出され、それぞれ違う役者が演じていることもあり、もうひとつのラブストーリーの主人公のどちらもチャーミングで目が離せない作りになっています。
18回目のジュウォンが、ソハに亡くなる前に言った言葉が何だったのか、ソハがジウムとジュウォンの関係に気づくのはいつなのか、アン・ボヒョンとシン・ヘソンの好演から胸をわしづかみにされるような感動が待っていそうな、名作の予感を感じながら物語の続きが待ち遠しい作品です。
■配信情報
『生まれ変わってもよろしく』
Netflixにて配信中
出演:シン・ヘソン、アン・ボヒョン他
生まれ変わってもよろしく | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
Netflixで毎週土曜日に新着エピソード配信