【K-boardインタビュー】『7番房の奇跡』のイ・ファンギョン監督最新作『偽りの隣人ある諜報員の告白』

まとめ

公開日 2021/09/15 17:10

変更日 2024/06/20 19:09

ソン・スンホン主演『あいつはカッコよかった』や、大ヒット映画『7番房の奇跡』で知られるイ・ファンギョン監督が、金大中拉致事件をモチーフにした感動のヒューマン・サスペンス『偽りの隣人ある諜報員の告白』の日本公開を目前にオンライン・インタビューに応えてくれました。

オ・ダルスの新しい姿を見せたい

　
――イ･ウィシク役のオ・ダルスさんをキャスティングした理由と、今回の撮影で印象に残っていることは？

◆オ・ダルスさんとは、私の前作『7番房の奇跡』でもご一緒しました。その時は、ヤクザの役を演じてもらったのですが、彼は過去の作品でもコミカルで軽めの役や、詐欺師の役などが多かったと思います。それも悪くはないんですが、何かオ・ダルスさんの新しい姿を見せられる役はないかとずっと考えていました。そこで、『偽りの隣人～』で大統領を演じてもらうのはどうだろうかと思いついたんです。これは、オ・ダルスさんが今まで演じたことのない役をやってほしいという私の思いにピッタリと合いましたし、彼ならこの役を巧くこなしてくれるという信頼の気持ちがありました。この考えを周りの人たちに話したところ、支持してくださる人が多く、イ･ウィシク役はオ・ダルスさんに決まりました。
　
　

オ・ダルス

　
　
◆イ･ウィシクはもともとシリアスな役だったのですが、オ・ダルスさんが面白い人なので、シリアスな演技であるにもかかわらず、思わず笑ってしまって、我慢するのが大変でした（笑）。それくらい楽しい演技をたくさん見せてくれましたが、今回は面白い部分は少し抑えめで演じてもらった感はありますね。
　
　

　
　
◆また、オ・ダルスさんはマッコリが大好きで、撮影期間は1日も欠かさず飲んでいたんです（笑）。ほかの俳優さんを交えることもありましたが、一緒に飲みながら、その日の撮影で少し残念に思ったところや、明日の撮影をどうするかなど、オ・ダルスさんとたくさん話しました。そういったお酒の席の彼の楽しい姿も、映画の中に溶け込んでいると思います。
　
　