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【K-boardインタビュー】『7番房の奇跡』のイ・ファンギョン監督最新作『偽りの隣人 ある諜報員の告白』

公開日 2021/09/15 17:10

変更日 2024/06/20 19:09

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ソン・スンホン主演『あいつはカッコよかった』や、大ヒット映画『7番房の奇跡』で知られるイ・ファンギョン監督が、金大中拉致事件をモチーフにした感動のヒューマン・サスペンス『偽りの隣人 ある諜報員の告白』の日本公開を目前にオンライン・インタビューに応えてくれました。

 

 
――『偽りの隣人~』の中で、監督のお気に入りのシーンを教えてください。

◆出演者たちのアンサンブルがまさに秀でていると思ったシーンは、私たちの間で「かくれんぼのシーン」と呼んでいるシーンです。ヨム・ヘランさんをはじめとする3人が、かくれんぼをしているみたいに、片方が隠れてはもう片方が出てくるといったコミカルなシーンですが、あそこはとても記憶に残っています。あのシーンを撮るために、何日も練習を重ねました。

 そして、私にとってのベスト名シーンの一つと言えるのは、最後のオ・ダルスさんとチョン・ウさんのシーンです。(ネタバレになるので割愛します。ぜひ本編でご覧ください)
 
 

© 2020 LittleBig Pictures All Rights Reserved.

 
 
――ありがとうございます。現在はコロナ禍で、映画館も座席制限や時短営業などがありますが、『偽りの隣人~』はとても素晴らしい映画なので、ぜひ感染対策をした上で観ていただきたいと思います。最後に監督から、日本の観客に伝えたいことを教えてください。

◆残念ながら、韓国でも公開された時、ソーシャルディスタンスを守るため、映画館の座席数をかなり減らして上映されました。そういう状況だったので、皆さん一人きりで映画館に観に行って、声を出して笑うことすらままならなかったようです。もちろんマスクをして観るので、気楽に泣くこともできないような状況でした。本来なら『偽りの隣人~』は、誰かと一緒に息を合わせて観るような作品だと思うのですが、それが叶わなくて残念でした。

 これから日本の皆さんに観ていただくのですが、少しでも誰かと一緒に呼吸を合わせて観ているんだという気持ちになってくれたら嬉しいです。『偽りの隣人~』は、コロナ禍で世の中が断絶しているような状況になっている中、「以前のような姿にまた戻りたい」「みんなで手をつないで、一緒にこういう映画を観られるような世界に早く戻ってほしい」という思いから立ち上げた企画でした。現在のパンデミックの状況を突破できるような映画だと思っていますので、ぜひ皆さんに観ていただきたいですし、本作を観ることによって「私にも自分のことを思ってくれるような頼れる隣人がいるんだ」ということを感じていただき、コロナ禍を何とか乗り切ってほしいと思います。
 
 

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(これはラストシーンではないのでご安心を)

 
 
取材・文/清水久美子
 
 

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