公開日 2021/07/07 11:30
変更日 2024/06/20 21:04
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壮大なストーリーと複雑に絡み合う人間関係が、見る者の心を捉えて離さない韓国の時代劇。日本でも人気の韓国時代劇はたくさんありますが、今回は、なかでも有名な『千秋太后』について、あらすじからキャストまで、ネタバレありで全てご紹介します!
『千秋大后』
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西暦993年。敵対する契丹の侵略に屈した高麗の国王は、領土の一部を契丹に譲り渡そうとします。
しかし、妹であり後の千秋太后ファンボ・スは、先王の遺志に従い、屈せず戦うべきだと主張。
名将カン・ジョら私兵を引き連れ、戦地へと向かいます。
その道中、契丹の兵士たちの奇襲にあってしまったスたち。
敵軍は、スが王家の血筋であることを知り、捉えて人質にしようとしますが、祖国に迷惑をかけまいと、スは自ら崖から身を投げてしまいます。
何とか一命を取り留めたスが目を覚ますと、なんとそこは、第5代国王・景宗が治める14年前の高麗でした。
川底に落ちたスは、過去にタイムスリップしてしまったのです。
タイムスリップしたスは、王である景宗の側室となり男児を出産しますが、王室の陰謀により、出産後まもなくして、息子から引き離されてしまいます。
時を同じくして、景宗も病に倒れてしまい、王位は第6代国王・成宗へと引き継がれます。
これにより、スは愛する息子を奪われただけでなく、宮殿からも追い出されてしまうことに……。
朝廷内部も、成宗を支持する新羅系儒学派と、太祖建王の遺志を受け継ぐ北方系臣僚が対立する形となり、事態はさらに複雑になっていきます。
そんな混乱した高麗を我が物にしようと、容赦なく兵を向け、攻め入ろうとする契丹。
もう勝ち目はないと、諦めて降伏しようとする成宗の姿を見たスは、兄を王座から下ろし、自らが国を守ることを決意します。
スは、キム・チヤンと共に兵を率いて契丹の軍に立ち向かいますが、劣勢に立たされ、ついには契丹軍に捕虜として捕らわれてしまうことに……。
捕虜になったスとチヤン。
2人は逃亡を試みますが、敵軍に見つかり、チヤンが敵の放った矢によって負傷してしまいます。
絶望に打ちひしがれていたチヤンでしたが、王族の誇りを捨てるくらいなら死を選ぶというスの気高さに心を打たれ、ついに胸に秘めていた想いをスに伝えます。
チヤンの想いを知ったスは、彼を遠ざけようとしますが、いつも自分を守ろうとするチヤンの懸命な姿に、次第に心惹かれていきます。
しかし、日に日に悪化していく体調に、自分の先が長くないことを悟ったチヤンは、スだけでも生き延びてほしいと、契丹に屈服するよう彼女を説得します。
チヤンと自身の思いの間で揺れ動くスでしたが、2人を助けにきたカン・ジョまでもが契丹軍に捉えられてしまったことで、ついに降伏を決意します。
スの降伏により、無事に解放されたチヤンとカン・ジョ。2人はスを連れ、高麗へと帰還します。
死んだと思われていた3人が戻ったことで、スを支持する勢いが強まった高麗。
一方で、心労がたたり寝込んだ成宗の代わりに政権を執っていた文和王后は、何としてでもスの力を封じ込めようと策略します。
しかし、成宗が死の間際、スの息子であるソンに王位を譲ったことで、ついにスは千秋太后として高麗再建の第一歩を踏み出すのでした。
これからは息子と共に国を守っていけると喜ぶスでしたが、まもなくして、チヤンとの子を身ごもっていることが判明。
息子であるソンは、この事実を受け入れることできず、親子関係は悪化していきます。
ソンが王として立派に国を治めることを願うスと、母親との関係に悩み王位を降りたいソン、そしてスとの間に生まれた実子を王座に就かせたいチヤン。
3人の相容れない思いが、次第に運命の歯車を狂わせていくことに……。
母親、そして1人の女性としての立場で心が揺れ動くス。
しかし、そんな彼女の元に、臣下のカン・ガムチャンから衝撃の知らせが届きます。
それはなんと、チヤンがスに対し、謀反を起こそうとしているというものでした。
心から愛し、信頼していたチヤンの裏切りに動揺を隠せないスでしたが、何とかチヤンの計画を阻むべく挙兵します。
チヤンは、共に手を組み強大な国を作ろうとスに持ちかけますが、反逆者と手を組む気はないと気丈に振る舞うス。
カン・ジョら臣下の活躍により、チヤンは投獄されることに。
愛していた人に裏切られ、悲しみに暮れるスでしたが、さらに追い打ちをかけるように、チヤンとスの子どもである黄州小君が亡くなったという知らせが……。
絶望の中、一縷の望みをかけチヤンに会いに行ったスでしたが、そこでチヤンから「利用するために愛無く近づいた」と言われ、持っていた剣で彼の胸を刺してしまいます。
失意のどん底に落ちたスに、カン・ジョは再び一緒に理想の国を作ろうと励ましますが、スは「自分にはもうその資格はない」と言い、王位を退きます。
そしてしばらくして、千秋太后として激戦の世を生きたスは、その生涯の幕を閉じたのでした。