COLUMN コラム

時を越えろ! 『シグナル』『知ってるワイフ』他、tvNの“タイムファンタジー”に注目。

公開日 2021/07/24 21:22

変更日 2024/08/14 11:21

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韓国のケーブル系チャンネルtvN。『ミセン-未生』や『応答せよ』シリーズなど、ユニークなドラマを放送することで注目されてきました。現在も人気シリーズの『ボイス』『賢い医師生活』などを放送中。 今回はtvNのドラマからタイムファンタジーを題材にしたドラマをご紹介いたします。

過去と繋がり真実を追う…『シグナル』

(C) CJ ENM All Rights Reserved.

原題『시그널』(シグナル)
演出:キム・ウォンソク
脚本:キム・ウニ
韓国での放送:2016年1月22日 – 2016年3月12日(全16話)

過去の未解決事件を現代の技術とプロファイルで解決できたら…誰もが一度は考えることを、タイムファンタジーと細やかな演出、脚本で実現したドラマ。
監督は『ミセン-未生』(2014年tvN)のキム・ウォンソク。
脚本は『ファントム』(2012年SBS)、『スリーデイズ~愛と正義』(2014年SBS)などを執筆、“捜査ものの大家”と呼ばれるキム・ウニ。
2人がタッグを組み、80年代~90年代の社会風景を忠実に再現したことでも話題になりました。

2018年にはカンテレでリメイクドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』が製作され、2021年4月には劇場版も公開されました。

あらすじ

警察のプロファイラーのパク・ヘヨンはある日、廃棄処分寸前の壊れた無線機から聞こえてくる声を耳にする。声の主は15年前の未解決事件を追うイ・ジェハン刑事だった。
時効まであと数日となったその未解決事件の有力な手掛かりを、無線を通じてジェハンから教えられたヘヨンは、かつてジェハンの後輩だったチャ・スヒョン刑事と共に事件を解決。
その後も、ヘヨンは半信半疑のままジェハンとの交信を続けるうち、彼が過去の人間だと知る。
一方スヒョンは15年前に失踪したジェハンの行方を捜し続けていた。

出典元:https://www.cinemart.co.jp/signal/index.html

キャスト紹介

パク・ヘヨン/イ・ジェフン

警察大学卒の新米刑事。犯罪者の行動分析をするプロファイラー。幼い頃に兄をえん罪で亡くし、また同級生の誘拐を目撃したが、証言を信じてもらえず迷宮入りした体験から警察に強い不信感を持つ。偶然手に入れた古い無線機で過去に生きる刑事ジェハンと交信を始める。
ジェハンと協力して事件を解決していくうちに真の刑事に生まれ変わっていく。好きな食べ物はオムライス。

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イ・ジェフン プロフィール

1984年7月4日生まれ。B型。
役者を目指したいと思いつつも両親に反対され一旦は高麗大学生命工学部に入学。しかし夢を諦められずに2008年韓国芸能総合学校演劇院に入学して役者の道を歩み始めました。
2007年頃から短編映画に出演、演技力の高さが口コミで広がり、2011年『Bleak Night』『高地戦』で長編映画デビュー。新人賞6冠をなしとげ認知度が急上昇。
『シグナル』のヒットからTVドラマの出演が増え、『輝く星のターミナル』(2018年SBS)、『模範タクシー』(2021年SBS)などに出演しています。

最新作はNetflixで配信されている『ムーヴ・トゥ・ヘブン:私は遺品整理士です』。

チャ・スヒョン/キム・ヘス

長期未解決事件専門チームのチーム長。いまではベテラン刑事だが、新人の頃は車の運転すらおぼつかず、ジェハンから半人前と呼ばれていた。ジェハンに心を寄せていて、彼の失踪から15年経った現在も彼の足跡を追い続けている。実家の母には結婚をせっつかれ、ピンクの部屋着を着せられている。

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キム・ヘス プロフィール

1970年9月5日生まれ。
中学生時代にCMモデルでデビュー。86年から女優として活動を始めました。
2013年には日本のドラマ『ハケンの品格』のリメイクドラマ『オフィスの女王』で主演を務め、KBS演技大賞を受賞しました。
韓国ドラマ界映画界を代表する女優で、青龍映画賞では3年連続でMCを務めています。

最新作はNetflixで配信予定の『少年審判』。

イ・ジェハン/チョ・ジヌン

凶悪犯罪担当の刑事。新入りだった1989年、偶然つながった無線を通して、2015年に生きるヘヨンと交信するように。2000年、女子児童拉致事件捜査中に収賄疑惑をかけられたまま行方不明に。熱血漢で猪突猛進型。時計修理店を営む父がいる。

(C) CJ ENM All Rights Reserved.

チョ・ジヌン プロフィール
1976年3月3日(陰暦)生まれ。
2004年映画『マルチュク青春通り』でデビュー。名バイプレーヤーとして数々の映像作品に出演。
『根の深い木』(2011年SBS)の忠臣ムヒョルで脚光を浴びました。

最新作は、ベテラン俳優チョン・ジニョンの監督デビュー作の映画『消えた時間』。

“未解決事件”をリアルに再現

90年代に起きた未解決事件を解決するというコンセプトの『シグナル』ですが、ドラマに登場する事件の多くが、韓国で実際に起きた事件をモデルにしていて、中には現在も未解決のままなものも。
ジェハンがひそかに思いを寄せていた公務員の女性ウォンギョンが巻き込まれる連続殺人事件は、1986年に起きた華城(ファソン)連続殺人事件をモデルにしています。この事件はソン・ガンホ主演の映画『殺人の追憶』(2003年)でも題材となった未解決事件で2006年に時効に。
『シグナル』の中では当時の手口や事件現場、目撃証言などをリアルに再現、映画でも登場した線路沿いや葦の原っぱなどが使われました。

また、ヘヨンの兄ソヌ(SF9チャニ)がえん罪をかけられる女子高校暴行事件も2004年に実際に起きた事件を題材に。被害者の少女は顔や実名が公になってしまったにもかかわらず、加害者は未成年ということもあり、名前も明かされることなくほとんどが不起訴に。今なお加害者の追加処罰を望む声が上がる韓国では忘れられない事件となっています。

『シグナル』が観られるのは…

2021年7月現在、『シグナル』を視聴できるのは

ABEMA VIDEO
Netflix
Hulu
dTV
U-NEXT

ABEMA VIDEOは現在誰でも無料で視聴可能です。
ちなみに、日本版リメイクドラマは、ABEMA VIDEO、Hulu、U-NEXTで視聴可能。
比較して観るのも楽しいかもしれませんね。

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