COLUMN コラム

BTS Vの歌声で温まる。“冬の兄弟曲”として音楽性深まる「Winter Ahead」と「White Christmas」を解説!

公開日 2024/12/23 20:00

変更日 2024/12/23 20:00

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BTS Vが、今年はふたつのウィンターソングをリリースした。ひとつは、パク・ヒョシンとのデュエット曲「Winter Ahead(with PARK HYO SHIN)」(11月29日リリース)。もうひとつもデュエット曲としたクリスマスナンバー「White Christmas(with V of BTS)」(12月6日リリース)。いずれもV特有の音作りが工夫され、この冬は彼の歌声で温まれそうである。イケメン研究をライフワークとするコラムニスト・加賀谷健が、Vによる“冬の兄弟曲”を解説する。

Vの音楽性が深化する“冬の兄弟曲”

「White Chistmas(with V of BTS)」リリース前にVは、もうひとつ冬曲をドロップしている。パク・ヒョシンとのつややかなデュエットナンバー「Winter Ahead(with PARK HYO SHIN)」である。「We’re always warm here side by side」とVが歌う。まさに寒い冬に暖をとるにはうってつけ。ジャズに対するこだわりがうかがえるレトロな音づくりは、『ジャズ・トゥナイト』の雪ジャズ特集で取り上げられてもよかったんじゃないか。

ミュージックビデオを見ると、門から屋敷に進むカメラのトラッキングショットにサックスがオーバーラップする。カメラワークとサックスでイントロをゆったり印象付け、間奏部分ではトランペットが合間から顔をだす。『Layover』のリード曲「Slow Dancing」では、コーシャス・クレイによるフルートの音色があざやかだったが、金管楽器や木管楽器の使い方を心得たVのクラシカルな音の配置は、あまりに贅沢である。

「Winter Ahead(with PARK HYO SHIN)」は、全米シングルチャート(HOT100)で99位にチャートインした。Vのソロ曲としては5曲目のチャートイン曲ということになるが、Vとチャートの動向に神経質になる必要性はあまり感じない。なにせ彼はチャートアクションはあまり気にしていないかのように、自分が好きな、自分が求める音楽をただ志向して、練磨しているからである。声を重ねるデュエットパートナーに関しても純粋に自分の音楽性、音楽的興味が合う相手を選んでいる。「Winter Ahead(with PARK HYO SHIN)」から「White Christmas(with V of BTS)」へ、リスペクトする相手と声を重ねることで、Vの音楽性が自由に深化する“冬の兄弟曲”みたいな感じだろうか。

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加賀谷健

コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。