公開日 2025/01/15 20:00
変更日 2025/01/15 20:00
MILAN, ITALY - SEPTEMBER 19: Ni-ki from Enhypen arrives at the Prada fashion show during the Milan Womenswear Spring/Summer 2025 on September 19, 2024 in Milan, Italy. (Photo by Andreas Rentz/Getty Images)
7人組K-POPグループENHYPENの末っ子メンバーであるNI-KIの存在がどうも気になる。なんだろう、この言葉いらずで見る者を圧倒し、心とろかしてしまう才能は。イケメン研究をライフワークとするコラムニスト・加賀谷健が、BTSジョングクとの共通点などからNI-KIの魅力を解説する。
2005年生まれ、現在19歳のNI-KIは、ENHYPEN唯一の日本人であり、最年少メンバーである。K-POP次世代スターグループの末っ子、つまり箱入りのマンネということになる。今や世界的スーパーグループとして揺るがない地位を築いたBTSの末っ子メンバー、JUNG KOOKが黄金マンネと呼称されるなら、視線の微動があざやかなNI-KIは、虹色マンネといったところだろうか?
K-POPを代表する現行トップのマンネ同士、音楽面での共通点がある。1982年にリリースされた『スリラー』が1億枚ものセールスを記録したキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンである。グクは、黄金マンネにちなんだ1stアルバム『GOLDEN』のリード曲「Standing Next to You」でマイケルへのリスペクトを表明している。全米シングルチャート(HOT100)初登場首位を獲得した初のソロシングル「Seven(feat.Latto)」のレコーディングから始まるドキュメンタリー映画『JUNG KOOK : I AM STILL』(2024年)では、「Standing Next to You」レコーディング中にプロデューサーのアンドリュー・ワットがグクのフレージングを聴いてマイケル・ジャクソン的だと評していた。さらに「Standing Next to You」の別バージョン「“Usher Remix”」では、第2のキング・オブ・ポップと称されるR&B界の雄アッシャーを客演アーティストとして招聘している。
『JUNG KOOK : I AM STILL』でもおさめられているニューヨークのTXTでのライブ映像を観たら、グクが第3のキング・オブ・ポップスを襲名したことは歴然。NI-KIもまた敬愛するアーティストとしてマイケル・ジャクソンをあげているが、どうだろう、ここには次なるキングオブポップスの称号を目指す野心が、余念がない眼差しの先に込められているのだろうか?
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コラムニスト / アジア映画配給・宣伝プロデューサー / クラシック音楽監修。 クラシック音楽を専門とする音楽プロダクションで、企画・プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメン研究」をテーマに、“イケメン・サーチャー”として、コラムを執筆。 女子SPA!「私的イケメン俳優を求めて」連載、リアルサウンド等に寄稿の他、CMやイベント、映画のクラシック音楽監修、解説番組出演、映像制作、 テレビドラマ脚本のプロットライターなど。2025年から、アジア映画の配給と宣伝プロデュースを手がけている。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。