公開日 2023/01/20 20:30
変更日 2024/08/21 15:52
SEOUL, SOUTH KOREA - NOVEMBER 18: Suzy of miss A attends the movie 'The Sound of a Flower' press premiere at CGV on November 18, 2015 in Seoul, South Korea. (Photo by The Chosunilbo JNS/Multi-Bits via Getty Images)
22年は多様なOTTサービスの発展により、高クオリティドラマが続々登場!本記事では、韓国の映画誌シネ21が実施した映画評論家、記者と共にテレビ評論家計29人が選ぶ、2022年を輝かせた韓国ドラマシリーズTOP10を専門家のコメントと共にご紹介。日本で人気の作品から、本国で話題の隠れた名作まで一気にチェック!
名前、家族、学歴、過去にいたる些細な嘘をきっかけに、完全に他人の人生を生きることになった女性の物語を描いた『アンナ』。
これまで『バカボンド』や『スタートアップ夢の扉』などで多彩な魅力を見せてきたスジが、10代後半から30代の役まで眼差しや行動、そして繊細な表情演技で演じ分け、「スジの人生作」という絶賛の声が相次いだ。
身分を偽って嘘の人生を生きる主人公の結末に重点を置くのではなく、感情に寄り添っているため、一気に感情移入させられる一作だ。
「欲望に跳躍して墜落する女性の叙事詩を、バレエのようにエレガントに凄まじく描写」(キム・ソミ)
「30年間の長い物語で、状況と機会、そして心理がどのような女性を生み出すかに関する強力な探求を盛り込んだ。」(ピアス・コンラン)
優れた演出と、ジュノとイ・セヨンが圧巻の演技力を見せつけ、「新たな名作史劇の誕生」と謳われた本作。
イ・サンを描く重厚感溢れるストーリーと世紀のロマンスだけでなく、“女官”という新たな視点から、その時代を生きる人々の心理を深く掘り下げ、「女性の生き方」に触れた作品であることも大きな支持を集めた。
百想芸術大賞では、作品賞、演出賞、最優秀演技賞(ジュノ、イ・セヨン)など7部門でノミネートを果たし、ジュノが見事最優秀演技賞を受賞した。
「史劇という枠を守りながらも、その境界に向かって続けて質問する模範生のような作品で、歴史的ストーリーを現代的価値に合わせて再解釈」(イ・ナヨン)して、「史劇も十分に同時代的であることを立証した」(オ・スギョン)
「王と後宮のロマンスという最も家父長的で陳腐な叙事詩でありながら、「後宮は王を愛したのだろうか?」という質問を投げ、宮女たちの職業世界と友情を描き、史劇の現代化に成功した」(チョ・ヘヨン)