公開日 2023/03/19 20:30
変更日 2024/06/20 13:54
SEOUL, SOUTH KOREA - AUGUST 14: Nam Gung-Min poses for photographs during the tvN drama \"My Secret Hotel\" press conference at Imperial Palace on August 14, 2014 in Seoul, South Korea. (Photo by ilgan Sports/Multi-Bits via Getty Images)
多数の高視聴率ドラマが生まれた2022年。配信サービスの普及、チャンネル数の増加から以前に比べ視聴率が取りにくく、作品の真価を問う時代が到来しています。本記事ではそんな中でも超えることが難しい“魔の15%”を突破した超人気の4作品を紹介。韓国人も認める、間違いない名作が勢ぞろいしています。
トラブルメーカーの息子たちと、王座を狙うライバルの策略。さまざまな問題に振り回されながら、未来の朝鮮王を育て上げるために日々奮闘する王妃の姿を描く。
『未成年裁判』に続き、再びNETFLIX配信作でカムバックを果たしたキム・ヘス主演最新作『シュルプ』。ベテラン女優主演作とあり、初回は7.6%とまずまずのスタート。世子が死を迎える6話で10%を超え、みなが涙した感動の最終回で最高視聴率16.9%を記録しました。
本作の見どころは国をも包み込むあたたかな“母性”。誰しも子の前では弱く、子のために強くある母親としての在り方、無償の愛を描きます。後継者争いへ名乗りを上げる王子たちであるも、親子の温度差、考え方の違いから様々な事件が勃発します。発言一つで命が危険にさらされる時代に、王妃であるファリョンがチョゴリを捲り上げ宮中を駆けずりまわる様はまさに母親そのもの。キム・ヘスの“眉毛演技”も健在で、激しい剣幕を見せる気迫の演技は圧巻です。
子のピンチには恥も品も捨て、全力で子の幸せを願う母親の姿に号泣必至。シュルプ=傘という作名そのままに、愛という名の大きな傘で子を、母を守る姿は心にグッときます。ジェンダーなど現代に通ずる題材も幅広い世代に響き、史劇嫌いをも巻き込むヒットを記録した人気作です。
一流法律事務所で働き始めた新米弁護士のウ・ヨンウ。自閉スペクトラム症を抱えて生きる女性として、法廷で、そして私生活で、さまざまな壁に果敢に挑む。
キャストの熱演、脚本の秀逸さで“ウ・ヨンウシンドローム”を巻き起こした本作。主演のパク・ウンビンは“自閉スペクトラム症の弁護士”という役の重みから何度もオファーを断わり、相当な準備を経て出演したことでも知られています。
自閉スペクトラム症へ対する偏見の中で、人とは違う観点から裁判を成功に導くウ・ヨンウ。厳しい差別や先入観に屈せず、弁護士としてのアツい想い、天才的頭脳で次第に周囲の人々を変える、ウ・ヨンウの姿はどこか応援したくなる魅力があります。
そんな彼女が全16話を通し弁護するのは、同じ病気を持つ青年、性差別被害者、脱北者など。扱う事柄すべてがヘビーながら、ウ・ヨンウの大好きなクジラの描写、ロマンス、友情、同僚まで、あたたかな心が世界を満たすことで誰にも観進めやすいウェルメイドドラマに仕上がっています。
作品の人気はもちろんのこと、視聴率の上昇率では他の作品の追随を許さない驚異的な数字を叩き出し、新鋭チャンネルENAの名を押し上げた大ヒット作です。
気づけば毎年100本越えの韓国ドラマ&映画を視聴しているライター。 韓国語能力検定試験6級。 チャウヌ(ASTRO)、キム・ナムジュ、ティファニー(少女時代)個別インタビュー チ・チャンウク、パク・シネのファンミーティング取材 WEBマーケターをしながら、韓国ドラマや商品の魅力を広く発信しています。 チェックリストの選定に役立つ情報や、最新トレンドをお届けします。