織物工場に勤務するごく普通のサラリーマンのサンヒョン(チョン・ジェヨン)は、数年前に妻をガンで亡くして以来娘のスジン(イ・スビン)を男手一つで育ててきた。しかし、残業ばかりの父親に対し娘は不満顔。ある朝、不機嫌な様子のまま登校し、サンヒョンが仕事から帰ってきても家にスジンの姿はなかった。心配するサンヒョンのもとに届いたのは、スジンが冷たい死体となって発見されたという残酷な知らせ。最愛の娘の死によって無気力となるサンヒョン。そんな彼の元に犯人の情報を記した匿名メールが届く。メールに書かれていた住所を訪ねると、暴行された娘の動画を見て笑う男がいた。その瞬間、理性を失ったサンヒョンは衝動的にその男を殺してしまう。
COMMENT & REVIEWこの作品の感想・評価(1件)
ネタバレ有り
yanyan
娘が無惨な姿で殺されてしまったことから、犯人の少年たちに復讐を誓う父親の姿を描いたサスペンス。東野圭吾原作で、日本でも実写化されている作品ですが、韓国映画らしい泥臭さがあって良かったです。主人公のサンヒョン(チョン・ジェヨン)は、証拠残しまくりの計画性のない復讐をしていくのですが、その姿が逆に「復讐しか考えていない自暴自棄さ」を体現していて、心苦しさを感じます。復讐心から鬼、獣のような姿になっていく感じに圧倒されました。サンヒョンを追う刑事役のイ・ソンミンもよかったけれど、やっぱりこの作品はチョン・ジェヨンの演技がすごかったと思います。少年犯罪についても考えさせられる悲しく胸糞な復讐サスペンスでした。