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【全話解説】『あなたの番です -反撃編-』第13話 、「アジアスター賞」俳優横浜流星が発揮するポテンシャル

公開日 2021/07/30 20:00

変更日 2024/06/20 14:32

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日本を越えて韓国にもその人気が及んでいる横浜流星。2020年には第15回ソウルドラマアワードでアジアスター賞を受賞。受賞理由となった話題のドラマ『あなたの番です -反撃編-』(2019)で演じた「二階堂忍」役の謎めいた魅力に迫るべく、11話から全話を解説していく。第13話では、二階堂が意外なポテンシャルを発揮する。

(C) NTV

それにしても嗅覚は人間にとって根源的で最も本能的な感覚なのだろう。AIの研究者である二階堂は明晰な思考力を持つ理知的な人物であるが、沙和の匂いが変だと言った時の彼の思考は直感的な感覚に支えられていたはずだ。推理小説の名探偵のように事件解決に奔走する翔太の推理はある程度論理立てられているものの、ほとんど直感を当てにしている。しかしだから他の人には気がつけないポイントに気がつくことが出来る。人が誰かを信用する時もまた直観に頼ることが多い。翔太は直感的に二階堂を信用し、なぜか二階堂も翔太に心を開く。それもやはり直観である。

では、二階堂と沙和の関係性はどうだろう。直観よりは論理的思考に重きを置く彼らには、同じ大学の先輩と後輩で、数学に精通しているという共通の話題がある。大学の帰り道に無言を共有しながら歩いていく二階堂と沙和はすでに心を許し合っているようにみえる。翔太の思わぬ回答によって沙和のことを意識しはじめてもいる。翔太と二階堂のブロマンス的関係性に二階堂と沙和との間の恋愛関係が入り込むようにして形成される三角関係。これがこのあとどのように展開されることになるのか。二階堂の行動から目が離せない。

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加賀谷健