公開日 2021/08/28 08:46
変更日 2024/06/20 14:33
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
ポン・ジュノ監督作品『パラサイト 半地下の家族』(2019)が第72回カンヌ映画祭で最高賞に輝き、今韓国映画は黄金期を迎えている。重厚なサスペンスから純愛ラブストーリーまでジャンルを問わない多彩な作品群から、話題の10作品をご紹介する。
(C)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.
平和な田舎の村に謎の男がやって来ると、村人が自分の家族を次々殺害していくという事件が多発する。犯人には濁った目とただれた肌という共通点があり、謎の男の噂とともに、事件の謎が深まっていく……。
謎の男を國村準が怪演し注目を集めた。監督は『チェイサー』(08)などのナ・ホンジン。誰も想像できないラストへ向かうにつれ、観ているものを極限の不安に追い込む秀逸な韓国スリラー作品。
家族全員が失業中のキム一家は、半地下住宅で貧しい暮らしを送っていた。ある日、長男のギウ(チェ・ウシク)がIT企業の社長の邸宅へ家庭教師の面接を受けにいく。そして妹のギジョン(パク・ソダム)も兄に続いて大豪邸へ潜入することに成功するのだが……。
『グエムル-漢江の怪物-』(2006)の巨匠ポン・ジュノが韓国の名優ソン・ガンホを主演に、韓国社会に根付く貧富の差を描いた人間ドラマ。人間を見つめる眼差しとその圧倒的表現力が高く評価され、第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドールを受賞。さらに第92回アカデミー賞ではアジア映画としては初となる作品賞受賞という快挙を成し遂げた。