かつて情報局でエージェントとして働いていたギホン(コン・ユ)は、脳腫瘍を患い余命宣告を受ける。そんな死を目前にしたギホンのもとに、元上司のアン部長(チョ・ウジン)が現れ、人類初のクローン人間・ソボク(パク・ボゴム)を護衛する任務が与えられる。国家プロジェクトで誕生したクローン人間・ソボクは、人間の細胞疾患すらも作り変えることができるため、人類に永遠の命をもたらすといわれており、それゆえテロ組織から狙われていた。そんなソボクを研究所からシェルターまで護送する任務を命じられたギホンだが、任務早々、襲撃を受ける…。
COMMENT & REVIEWこの作品の感想・評価(1件)
ネタバレ有り
まつり
仲間を裏切って死なせてしまった罪悪感を抱きながら、余命僅かな人生を過ごす主人公。彼が任されたのは、テクノロジーを駆使して永遠の命を得た少年のボディガード。研究員が「少年は人間ではない」とはっきりと言葉にする場面はかなり衝撃的でした。少年自身の言動も浮世離れしていて、本当に人間扱いされていなかったのだなと感じて辛くなります。主人公との交流を通して人間らしくなっていく少年ですが、特殊な生い立ちが「人間になること」を許してくれません。少年自身もそれを理解しており、逃走劇の果てに介錯を頼む場面は涙が出そうになりました。