『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』主演ソン・ヘギョの新境地「凄み」と見どころを考察。（ネタバレあり）

さらに、「被害者の方たちは、加害者には現実的な補償よりも心からの謝罪を望むと言う。でも、世俗に疲れた私としては、心からの謝罪で何が得られるのかと悩んだ。暴力の瞬間、被害者たちは人間の名誉と栄光を失う。 彼らが望むのは、“得る”のではなく“取り戻す”こと。謝罪を受けてこそ原点であり、そこから始まるという思いでタイトルを“ザ・グローリー”と名付けた。 そして主人公たちを応援する作品を作ることになった」と、タイトルの舞台裏を伝えたのです。

個人的に気になったのはウンスクがグレーヘアで会見に登壇していたこと。韓国は日本より外見や若さが重視される社会。あえてグレーヘアにしたところに、ヘギョ同様、吹っ切れた感や覚悟を感じました。

◇ヒロインが繰り広げるいじめ加害者への18年かけた報復戦略が見どころ

高校時代のドンウンへのイジメの場面はもう目を背けたくなるほど残虐。
加害者チームは罪悪感など一切なくゲーム感覚でいたぶるのです。
「どうしてこんなことをするの？」というドンウンの問いに「社会的弱者だから」と答えるヨンジン。

権力者側の自分たちは社会的弱者を叩いても問題ないという不遜な態度で、いじめはエスカレートしていきます。

そのせいで身体に一生残る火傷跡のため長袖しか着られなくなったドンウン。
ここまでいったらもはや傷害事件です。
人生をかけた復讐に着手した理由が納得できるというものです。

18年間、ドンウンはヨンジンの動向を追い続け、線密な復讐計画を練りに練ります。
ヨンジンの娘の先生になるため教師になり、財閥の夫に近づくため囲碁を学ぶ。
その全てが復讐のため。

そんなドンウンとDV夫に虐げられてきたカン・ヒョンナム（ヨム・ヘラン）はある密約を交わし協力関係に。

もうひとり、ドンウンに恋心を抱く医師チュ・ヨジョン（イ・ドヒョン）も彼女を強力にサポートします。
大病院の跡継ぎという権力者側のポジションにいながら、彼もまた非道な犯罪の犠牲者だったのです。

人間のクズの権力者チームと理不尽な暴力や犯罪の被害者チームの対決はいかに？

本格的な復讐が幕を開ける期待度1000%のシーズン2は3月8日に公開が決定。
もう待ち遠しくてたまりません！

Netflix シリーズ独占配信中
『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』シーズン1（全8話）
演出：アン・ギルホ
脚本：キム・ウンスク
出演：ソン・ヘギョ、イ・ドヒョン、イム・ジヨン、ヨム・ヘラン、パク・サンフン、チョン・ソンイル