愛しのホロ
AIをテーマにした作品で、眼鏡をかけると映像が映し出される演出は近未来感があって好きです。主人公は人の顔が認識できない女性で、ひょんなことから開発中のAIを手に入れたことで、憂鬱だった日々が少しずつ変化していきます。主人公はAIによって生活が豊かになったけれど、終盤ではAIが社会に普及したことで起こりうる問題点なども描写されており、ストーリーの奥深さを感じました。この作品の見どころはやっぱりラブロマンス。AIのモデルが開発者と同じ外見をしており、ちょっと変わった三角関係の構図が出来上がっているところが面白い。そしてなにより驚かされたのは、主人公が顔を認識できない理由が実は伏線になっていたこと。最初から最後まで飽きがこない展開になっていてよかったです。