見知らぬ隣人
酒に酔いつぶれて目を覚ました主人公が居たのは、何故か隣人の部屋。そして目の前には血を流している倒れている男。絶体絶命の状況の中、主人公がまず始めたのは現状把握と隠蔽。「通報した方がいいのでは?」とツッコミたくなりますが、警官の採用試験を控えているからこその苦渋の選択だったのかもしれません。ヒヤヒヤする場面もありながらもなんとか部屋から脱出する準備が整ったところで、なんと隣人が帰宅。今度は隣人と手を組んで男を始末することになるのですが、そこからかなりの急展開になっていきます。個人的には死んだと思っていた男が、主人公の背後に立っていた場面はホラー映画さながらの演出で、驚いて声を上げてしまいました。結末は敢えて解釈の余地に任せるような締め方になっており、もやもやした気持ちになったしまった点だけ残念に思います。