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  • 私たちの偽装結婚
    鑑賞済
    2.0
    結婚しないと親の財産がもらえないソンソク(キム・ドンウク)と、親の結婚圧力から逃げたいヘジュ(コ・ソンヒ)。そんな2人がひょんなことから意気投合し、結婚から逃れるために“偽装結婚”を企てます。そんな破天荒な2人のドタバタラブコメディ。正直、ドタバタすぎて心が動く場面があまりなかったのが残念。ソンソクとヘジュの間に愛が生まれるかと思いきや、そんなお決まりのセオリーを無視して、最後はくっつかずに終わる結末は、妙にリアルでそれはそれで面白かったですが…。「結婚=幸せ」という人生の永遠のテーマのようなものを考えさせられるラブコメディではありますが、いまいち面白みに欠けたのが残念。
  • 悪のクロニクル
    鑑賞済
    3.0
    ソン・ヒョンジュ主演のクライムサスペンス。順風満帆な刑事が突然命を狙われて、もみ合ううちに相手を殺してしまう。昇進に影響することを恐れたチェ捜査一課長(ソン・ヒョンジュ)は、証拠を隠滅し、その場を立ち去りますが、翌日殺してしまった相手が不可解な姿で公の場所に…。なんとか自分が関わっていることを隠したいチェ捜査一課長ですが、なぜ彼が命を狙われたのか、黒幕は誰なのか、その目的は…謎が多すぎて、正直最初はあまりしっくりこず。ただ、全貌が見え始めた後半からはなかなか面白かったです。結末をいえば、パク・ソジュンが黒幕なのですが、その背景があまりにも悲しくてやるせなくて…。事の発端となった15年前の事件のときに、チェ刑事の行動がなにか1つでも違ってたら未来は違ったものかもしれない。サスペンスの面白さというよりも、パズルのピースの掛け違いで大きく変わってしまう人間の悲しいドラマが印象的だった映画です。そして、マ・ドンソクの結末が可哀想すぎました・・・。
  • さまよう刃
    鑑賞済
    4.0
    娘が無惨な姿で殺されてしまったことから、犯人の少年たちに復讐を誓う父親の姿を描いたサスペンス。東野圭吾原作で、日本でも実写化されている作品ですが、韓国映画らしい泥臭さがあって良かったです。主人公のサンヒョン(チョン・ジェヨン)は、証拠残しまくりの計画性のない復讐をしていくのですが、その姿が逆に「復讐しか考えていない自暴自棄さ」を体現していて、心苦しさを感じます。復讐心から鬼、獣のような姿になっていく感じに圧倒されました。サンヒョンを追う刑事役のイ・ソンミンもよかったけれど、やっぱりこの作品はチョン・ジェヨンの演技がすごかったと思います。少年犯罪についても考えさせられる悲しく胸糞な復讐サスペンスでした。
  • 国選弁護人 ユン・ジンウォン
    鑑賞済
    2.0
    韓国で実際にあった事件を基にしており、韓国の映画祭で脚本賞を受賞しているとのことで期待して視聴した作品。ユン・ゲサンとユ・へジンという硬派なキャスティングにも惹かれました。・・・ただ、正直期待していた面白さは感じられなかったです。発端は、再開発地区での暴動。警官と反対運動に参加していた青年が死亡。青年の父親が警官殺しの容疑者として逮捕。事件を担当することになった国選弁護人、ユン・ジンウォンが、捜査記録に疑問を抱いたことから国家権力と戦うストーリーとなっています。ストーリー設定としてはかなり面白そうなのですが、。警察、検察、裁判所などが絡んできて内容がわかりづらかったのがもったいない…。
  • はちどり
    鑑賞済
    4.0
    1994年のソウルが舞台。14歳のウニとウニを取り巻く友人や家族の姿が淡々と描かれています。思春期特有の揺れ動く想いや不器用な姿が繊細に描かれていて、そんなウニを演じたパク・ジフの演技力に惹きこまれました。物語自体はドラマティックな展開が待っているわけではなく、退屈と思う人は退屈かと思うかもしれません。(正直、中盤までは私もそこまで面白いと思えなかったです…)ただ、夢中になってしまう不思議な魅力がこの映画にはありました。また、塾の先生ヨンジに心を開いていくのですが、ヨンジは突然いなくなってしまいます。なぜ現代設定ではなく1994年設定なんだろうと思っていましたが、その理由がわかったとき、監督・脚本家キム・ボラの抱えている心の傷のようなものも伝わってきたような気がしました。すごく面白い!という作品ではないかもしれませんが、心が揺さぶられる素敵な映画だと思います。
  • D.P. −脱走兵追跡官−
    鑑賞済
    4.0
    韓国男性に課せられている兵役制度。軍の脱走兵を捕まえる部隊を舞台に、兵役の現実が生々しく描かれています。兵士たちの中で生まれるいじめも結構リアルに描かれているので、胸が苦しくなる場面も多々あり。一方で、ストーリー展開に惹きこまれて一気に観てしまいました。主役のチョン・へインももちろん素敵なのですが、先輩で相棒となるハン・ホユルを演じるク・ギョファンの存在感が印象的。重々しい雰囲気のドラマではありますが、彼の飄々かつおちゃらけた存在が、作品のちょうどいい息抜きになっているかと思います。それにしても、韓国の男性はよほどのことがない限りは、兵役にいかなければいけないのか…と韓国の現実が心にずしんと響きます。
  • 国家が破産する日
    鑑賞済
    3.0
    1997年の韓国通貨危機の裏側を暴いた、史実に基づく作品。銀行員、投資家、経営者の3つの視点から韓国の通貨危機の内情が描かれていて、見応えのある社会派映画でした。キム・ヘス、ホ・ジュノ、ユ・アインと出演者も豪華。政府を痛烈に批判する内容だったのも興味深かったです。ただ、実話がベースだからこそ、ドラマティックな展開が待ち受けているわけでもなく、韓国の史実や韓国通貨危機に興味がない人にはそこまで刺さらない内容にも思えました。
  • サイコキネシス -念力-
    鑑賞済
    3.0
    あることをきっかけに念力を操る超能力を手にした冴えない中年男性が主人公。一方、再開発のため立ち退き問題で揉めている母娘。チンピラまがいの立ち退き業者とぶつかる中で、母親が命を落としてしまうことに。母の死をきっかけに久しぶりに会うことになった父親と娘。大切なものを守るため必死で戦う娘。頼りない中年男はスーパーヒーローになれるのか・・・という超能力アクション映画。冴えないおじさんらしく、念力を完璧に操ることができず、動きもクスっと笑えます。完璧でかっこいいヒーローではなく、等身大のおじさんヒーローとして描かれているのは面白かったです。ただ、面白かったけれど、内容はやや薄め。もう少し捻りが欲しかったかな~と思ってしまいました。ストーリーよりも超能力をアクションを楽しむ作品といえるかも。
  • 笛を吹く男
    鑑賞済
    4.0
    「ハーメルンの笛吹き男」をモチーフにした、人間の闇と狂気を描く新感覚ホラー。閉鎖的な村の秘密を知ることで思わぬ恐怖に巻き込まれてしまう親子が主人公。朝鮮戦争直後の混乱期が舞台なので、その世界観が余計に怖さを倍増させています。ソウルに向かう途中で閉鎖的で怪しげな雰囲気漂う村に立ち寄ることになった笛吹きの男ウリョンとその息子。大量発生したネズミを駆除してくれたら大金を与えるという村長を信じ、ウリョンは笛を吹いてネズミを追い払います。最初はよそ者として冷たい態度だった村人も、この件でウリョンに対し歓迎ムード。しかし、ある秘密を抱えている村長とその息子は、この村の均衡が崩れてしまうとウリョンに対して手のひら返しの態度。ここからは非道な仕打ちで観ていられなかった…。息子が死んでしまったのも可哀想すぎて。でも、人の闇が引き起こす無慈悲な復讐劇という内容は面白かったです。リュ・スンリョンはコメディのイメージがありますが、こういうドロドロとしたホラーにもマッチしていて、演技の幅広さを感じました。イ・ソンミン、チョン・ウヒもよかった!
  • リミット-LIMIT-
    鑑賞済
    3.0
    イ・ジョンヒョンが主演のサスペンススリラー。『寄生獣』を観てから気になっていた女優さん。映画の内容としては、シングルマザーの警察官が誘拐事件に立ち向かう犯罪スリラー。ある誘拐事件が発生し、主人公のソウン(イ・ジョンヒョン)は、母親の代わりに誘拐犯からの電話に対応することに。そして、自分の息子まで誘拐されてしまうという驚きの展開!なかなかハラハラドキドキの展開で面白かったです。犯人が韓国映画ならではの意外な人物だったのも◎。ただ、この手のサスペンススリラーと比較すると特出した面白さはそこまでかなという印象で★3とさせていただきました。イ・ジョンヒョンは、サスペンスやアクションがとても似合う女優さんだと思うのでもっとたくさんこの手の作品に出演してほしいです。
  • エージェント・オブ・ミステリー
    鑑賞済
    4.0
    aespaのKARINAが出演するということで気になっていたNetflixリアリティ番組。科学的に説明できない奇妙な事件を追跡し、解決するアドベンチャー推理バラエティとなっていて、秘密組織の捜査官となった6人がさまざまなミッションに挑戦します。同じようなNetflixの『悪魔の計略 ~デビルズ・プラン~』にハマったので、この番組のプロデューサーが新しく手掛ける番組という点も期待大でした。結論としては予想以上にハラハラドキドキ!もう少し長くてもよかったのでは…と思うくらい、コンパクトにまとまっているのでサクッと観られるサバイバルリアリティ番組でもあります。昆虫とか怪物?が出てくるので、虫とか怖いものが苦手な方は注意が必要かも。
  • よりそう花ゝ
    鑑賞済
    4.0
    葬儀屋のソンギルと事故で下半身不随となって生きる希望が持てないジヒョク。そんな2人の隣にウンソクとノウルの母娘が引っ越してきます。決して裕福な生活とはいえないウンソクとノウルですが、明るく前向きな2人の母娘との出会いによって、ソンギルとジヒョクは少しずつ変わっていく…というストーリー。号泣とまではいかないものの、最後はほろっと泣ける心温まる作品でした。生きることだけではなく、死についても考えさせられる映画で、アン・ソンギの重厚な存在感が印象的。人と人が寄り添うことで生きる希望が生まれる過程が渋く、温かく描かれています。
  • 特別捜査 ある死刑囚の慟哭
    鑑賞済
    5.0
    娘と慎ましくも仲睦まじい日々を過ごすタクシー運転手。しかし、突然財閥婦人殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けます。そんな濡れ衣を着せられた男を救うため動き出すのが、元刑事で法曹ブローカーとして暗躍するピルジェ(キム・ミョンミン)。ストーリー展開が非常に面白く、事件の真相が暴かれるまでの過程が最高でした。期待以上の面白さだった!死刑囚として捕まってしまった容疑者の娘を演じるのはキム・ヒャンギ。彼女の演技力の高さもこの作品のクオリティを底上げしているように感じます。派手なアクション、迫力あるドラマティックな展開など演出面で魅せるというよりも、物語の面白さで魅せてくれる作品だと思います。最後のハグシーンは思わず笑ってしまったけれど、そのハグに込められたエピソードにじんわりしました。
  • サイレン ~炎のバトルアイランド~
    鑑賞済
    3.0
    近年韓国Netflixが力を入れているサバイバルリアリティ番組。この番組は、警察・消防士・アスリート・SPなど職業別に分かれた6チームが、サバイバルバトルを通して1番強い職業は誰なのかを決めるというもの。女性だけが出演する肉体派サバイバルで、女性のタフさ強さが随所に感じられます。バトルミッションの内容も面白く、この手のサバイバル番組、リアリティ番組が好きな私には、なかなか面白かったです。たまに時系列を変えて見せる演出も、興味を惹きます。ただ、後半になるにつれて番組序盤に感じた興奮が薄れていったのも事実。ややマンネリさも感じてしまった点は、もったいないなという印象です。
  • キム秘書はいったい、なぜ?
    鑑賞済
    3.0
    人気ウェブコミックの実写版。俺様な御曹司と敏腕秘書のロマンスを描いたラブコメディ。パク・ソジュンのツンデレ具合と、パク・ミニョンの洗練された可愛さに胸キュン♡くすっと笑えるコミカルな演出も多く、笑えて胸キュンできるドラマを求めている人にはまさにぴったりのドラマといえるのではないでしょうか。一方で、胸キュンやロマンティックな展開を重要視した作品なので、「現実にはそんなことはないだろう」と冷めた気持ちで観てしまう自分もいました。笑  リアリティのある大人なラブロマンスがお好みの人には夢見がちなラブロマンスに感じてしまうかもしれません。
  • レインコートキラー: ソウル20人連続殺人事件
    鑑賞済
    4.0
    ソウルを震撼させた連続殺人犯ユ・ヨンチョルの事件を振り返るNetflixドキュメンタリー。2003年から2004年にかけて起きたソウル20人連続殺人事件は、『チェイサー』をはじめとするさまざまな映画の題材、モチーフとして扱われてきた事件なだけあって興味深い番組でした。映画は脚色が入ったりやフィクションであったりするので、こうしてドキュメンタリーとして事実を知ると、より怖さを感じます。また、ユ・ヨンチョルのシリアルキラーとしての怖さだけではなく、当時の警察の腐敗と無能さがしっかり取り上げられているのも面白かった。警察がしっかりしていれば助かった命もあったのかもしれない。そんな残念さも感じさせる韓国の有名な殺人事件。ドキュメンタリーや事件の裏側などが好きな人はぜひ観てみてほしいと思います。
  • 女神降臨
    鑑賞済
    4.0
    大人気ウェブコミックの実写版ドラマ。もともと原作漫画を読んでいたので、ドラマ化の話を聞いたときは、うまく実写版に消化できるのか不安を感じました。が、いい意味で予想を裏切る仕上がり。チャウヌとファン・イニョプのメンズ2人の再現率もさすがですが、主人公を演じたムン・ガヨンに拍手!さえないVerのジュギョンとメイクで変身したジュギョンのオンオフのギャップがさすがでした!胸キュンポイントもたくさん散りばめられていて、まさに実写版ドラマの成功例といえるのではないでしょうか。ラブコメでありつつも、外見だけではなく中身も磨こうと前向きな気持ちにさせてくれるドラマでした。
  • ハッピー・トゥゲザー
    鑑賞済
    3.0
    パク・ソンウンがシングルファザーを演じるヒューマンドラマ。タイトルから、ポップでハッピーな気持ちになれる映画だと思っていたのですが、思いの外、切なく悲しい物語でした。芽が出ないサックス奏者のソクジン(パク・ソンウン)。生活苦から夢を追うことを諦め、大切なサックスまで売ろうとします。反して、息子のハヌルは「パパのサックスを吹く姿が1番格好いい」と自分もサックスを始めることに。サックスの才能に恵まれていることが発覚するハヌルに対して、父親は船で働くことを決心。もうここだけで切ないなぁと思っていたのですが、嵐の夜、船から転落したソクジンはそのまま行方不明に。実はソクジンは生きてた~という結末を期待していたのですが、行方不明(亡くなった)のまま終了。最後は、ソクジンがハヌルの演奏を聴いているような描写がありましたが、きっと亡くなっているという解釈で合っているかと思います。ハヌルが、父親の死を受け入れられず号泣するシーンはかなり胸が苦しかった…。ただ、切ないけれど前を向けるような内容になっていると思います。ソン・セビョク、クォン・ヘヒョのおじさん2人がいい味出していました。
  • バッドランド・ハンターズ
    鑑賞済
    4.0
    大地震によって終末的な荒野と化したソウル。きれいな水さえも満足に飲めない世界で、怪しげな団体が「安全だから」と祖母と生活する少女スナ(ノ・ジョンウィ)を連れ出します。(まずこの時点で怪しさ満点)団体が祖母を殺害する場面を目撃したナムサン(マ・ドンソク)と弟分のジワン(イ・ジュニョン)は、スナを救出するために動き始めます。「コンクリート・ユートピア」を思わせる団地のセット(というかなんなら同じセットな気がします。)。「配達人」を彷彿させる世界観。ディストピア作品が好きな人は、一見の価値がある作品です。そこに娘の命に執着するヤン・ギス博士(イ・ヒジュン)の怪しげな研究もスパイスとなって、ゾンビ映画のような面白さも。マ・ドンソク演じるナムサンの圧倒的な安心感と頼もしさが、「ラストはきっとハッピーエンド」と思わせてくれるので、結末に対するハラハラ感は薄め。ただ、アクションもストーリー展開も見応えがあって、面白かったです。タイガーの存在やナムサンのちょっとした仕草・セリフなど、クスっと笑えるコメディ要素も。スカッとしたい人におすすめのディストピア作品です!
  • こんにちは? 私だよ!
    鑑賞済
    4.0
    仕事も恋愛も上手くいかない37歳のパン・ハニ(チェ・ガンヒ)。そんな彼女の目の前に現れたのは、17歳のパン・ハニ(イ・レ)。学園のマドンナで自分に自信を持っていた17歳のパン・ハニは、37歳の自分の境遇、容姿全てが受け入れられず「なぜこんなに惨めなのか」とストレートに文句を言います。そこに天真爛漫で社会性のない財閥男ハン・ユヒョン(キム・ヨングァン)も関わりを持つようになり、ドタバタな展開の中で自分自身を見つめ直していく…というストーリー。まず、17歳のハニは、37歳のハニがどうして残念な人生になったのか知りません。でも37歳のハニは、若き日の自分の感情的で幼い行動が原因だと全て知っている。ここがとても苦々しく感じました。結局自分の選択した1つ1つの行動が、未来の自分をつくるんですよね。ある意味酷な現実を思い知らされるようなパンチの利いたヒューマンドラマでした。コメディタッチでありながらも、自分自身の人生について考えさせられる奥深いドラマです。