あしたの少女
2017年に韓国で実際に起こった事件をモチーフに制作された社会派映画。コールセンターの実習生として働き出した少女ソヒが自死を選択するまでの過程、刑事のユジンがソヒが自殺することになってしまった原因を探る姿が描かれています。ソヒの姿を通して、過酷な労働問題や教育実習・学校経営の闇について考えさせられます。韓国の社会問題ではありますが、日本が抱える現代の社会問題と全く無関係とはいえず、社会の闇と向き合う機会を与えてくれる作品といえるでしょう。とはいえ、まだ若いソヒの行く末はやるせないものがありますし、責任逃れの姿勢ばかり見える社会にイライラしたり、少なからずストレスを感じる作品。ラスト、希望を感じさせるような描写はあるものの、観る人によって感じ方は大きく異なるかと思いました。個人的には、社会問題について考えさせられるけれど、エンタメ的な面白さはなかったので★3とさせていただきます。