藁にもすがる獣たち
さまざまな理由でお金に困っている者が大金に振り回されるサスペンス。日本小説が原作ですが、韓国ならではの刺激的なシーン満載で後半になるにつれてどんどん面白さが増していきます。映画ですが、6つの章に分かれていて、つながりのない他人同士の登場人物たちの絶妙なつながりもあっぱれ。伏線回収も見事だし、最後まで誰が大金を手にするのかわからずドキドキしました。チョン・ドヨンの妖艶な悪女っぷりも素敵だったし、チョン・ウソンはやっぱりかっこいい役柄よりお金に困ったり女に振り回される残念な役柄が似合う。笑 個人的には、DVに悩み夫殺害を実行した幸薄女子を演じたシン・ヒョンビンの結末が1番可哀想でした。大金を前に「獣」に変貌する人間の本性がドラマティックに描かれた作品でした。描写でもストーリーでもドキドキしたい人におすすめのサスペンスです!