虐待の証明
韓国で実際に起きた児童虐待事件を基に作られた社会派サスペンス。世の中には心を痛めつけるさまざまな犯罪があるけれど、児童虐待ほど胸が締め付けられるものはないんじゃないかってくらい観ていて苦しかったです。ハン・ジミン演じる主人公は、虐待されていた過去があるだけではなく強姦事件の被害者にもなり、大きな傷を背負っています。そんな主人公が出会ったのは、虐待を受けている少女。自分と同じ痛みを持つ少女と出会い向き合うことで、主人公はいやでも自分のトラウマと向き合っていきます。心理描写が巧みな分、とにかく観ていて辛かった…。でも、社会で考えていかなければいけない問題だからこそ、この映画は意味がある作品なのかなと思いました。ハン・ジミンは可愛くて天真爛漫な役柄のイメージが強かったので、心に大きな傷を持ったサンアを演じたことは新鮮でした。