料理が冷めないうちに
日本でもテレビ出演を果たした料理研究家フー・ペイメイが主人公と言うことあり、親子丼が何度も出てくるシーンが印象的でした。結婚の挨拶をする時など、登場人物にとって重要な場面で登場します。日本語で「いただきます」と言って手を合わせる姿は、さながら日本ドラマのようです。プロ顔負けの料理を作るフー・ペイメイですが、最初は自他ともに認める料理下手だと言うのには驚かされました。当時は、料理教室など存在しないので自分が働いたお金を切り崩しながら、プロの料理人に教えを乞う場面から必死さが伝わってきました。「金持ちの道楽だ」と思われて雑な教え方をされてしまうこともあったけれど、料理に対する真摯な姿勢と努力によって周囲の目も変化していきます。恵まれている環境とは言えないなかで、必死に頑張る姿は励まされました。