アイ・キャン・スピーク
トラブルメーカーおばあさんとマニュアル人間な公務員の交流を描いたドタバタコメディと思って観たら、予想もしていない奥深い映画でした。実はおばあさんは、慰安婦だった過去を持つ人。そして英語を学びたかったのは、アメリカにいる兄弟に会いたかったから。見える側面だけでその人を判断しきれないこと、誰もが様々な人生を抱えて生きていることを改めて思い知らされる映画でした。慰安婦のことが描かれているので、日本人としては複雑な気持ちになる場面も。なので、日本の立場からしたら問題作といえるのかもしれないです。でも、これは私の人生において強く残る映画といえるほど、心に残る作品でした。辛い過去を背負う人たちが、この作品のオクプンのように温かい人達に出会って幸せを見つけられたらいいなと思います。